なぜ、リクルートカードプラスはJCB決済のみなのか〜高還元率クレジットカードの仕組みを素人が考えてみる #2〜

やわなべです。今日もミニストップで買ったWAONがたまるポテチを食ってます。なんて素敵なライフスタイルなんだろう(白目)

先日書いた「高還元率クレジットカードの仕組みを素人が考えてみた」の続きのエントリーになります。お読みでない方は、よろしければ前エントリーをお読みいただけると、当エントリーをより一層、楽しめるかと思います。

高還元率クレジットカードの仕組みを素人が考えてみた

さて、前回、プロパーカード提携カードの違いをリーダーズカードを例に考えました。

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プロパーカードの決済の流れ

提携カードの決済の流れ

今日は、ジャックスと違って自社に決済プラットフォームを持ってないのに高還元率を誇るリクルートカードを例に考えてみましょう。

ジャックスが築いた高還元率の土俵に殴り込みをかけるリクルート

リクルートカードといえば、クレジットカード比較サイトでもランク上位常連のカードです。なぜかというと、還元率がMAX2%という驚きの還元率の高さです(2.0%はリクルートカードプラス(JCB)の場合。プラスでないリクルートカードは1.2%

前回見たプロパーカードの還元率が0.5%程度ですから、驚異的ですよね。

発行企業のリクルートは、みなさんご存知の通り、就職・結婚・不動産・旅行・飲食クーポンといった分野での斡旋・広告代理業をビジネスにしている企業です。近々上場を控えていることでも話題ですよね。

リクルートが今秋めど上場へ 資金調達を急ぐもう一つの訳|ダイヤモンド・オンライン

個人に対してタダで情報提供や斡旋を行い、マッチングした先の企業から手数料を取るビジネスモデルが主流なため、個人からお金を徴収したり、ましてや貸したりなんていうプラットフォームは持っていません。

となると、おそらく仕組みとしてはこんな感じかと。

決済のやりとり自体は、カード会社(JCB)、加盟店、消費者の3者で完結しますが、決済した情報とマージンとがカード会社から発行者であるリクルートに渡されるイメージです。リクルートはそれを原資にカードホルダーにポイント還元するわけですね。

この還元の原資となるのが、加盟店がカード会社に支払う決済手数料であることは前回書きました。一般的な物販の店舗で決済代金の4〜5%ですから、カード会社から提携するリクルートに支払われるマージンは、最大でも2%ぐらいが上限じゃないでしょうか。

仮に2%としても、そのリクルートからさらに2%を顧客にポイント還元していれば、ほぼ利益ゼロか、かなり利幅の薄い商売と思われます。

なぜ、リクルートカードプラスはJCB決済のみなのか

リクルートカードは決済ブランドとしてVISAかJCBが選択できますが、最高還元率のリクルートカードプラスではJCBのみです。VISA決済の実務は、三菱UFJニコスが代行しているようで、リクルートカードのサポートページを見ても、

と、提携ブランドによってそれぞれのカード会社に聞いてね、となってます。というわけで、VISAブランドのリクルートカードの決済の流れはJCBと違って、このような構図になっていると思われます。

はい。間にニコスが入ったことでリクルートに入るマージンはさらに薄くなると思われます。(ニコス加盟店で決済した場合は、VISA抜きとなる)

ニコスを経由したVISA決済だと、マージンから2.0%還元していてはペイしないため、リクルートカードプラスはJCBのみ、となっているのではないかと思います。

今後の他ポイントとの提携も期待薄?

とはいえ 1.2%のリクルートカードでも十分、他のカードよりは還元率が高く、利幅は薄いわけですから、カード利用額に対して還元したポイントは、できれば自社グループ企業内で使ってもらって、売上の形で再還元して欲しいという思いは、他のカード発行企業よりも強いと思われます。

楽天市場と電子マネーEdyという、汎用的なポイント出口をグループ内に抱える楽天カードですら、その還元率は1.0%なわけですからね。

リクルートポイントが、2014年にPontaとポイント提携するまで、じゃらんなどの自社サービス内でしか使えない、汎用性の低いポイントだったのは、そのあたりの台所事情ゆえ、なのでしょう。

そして以上の背景から見て、今後も電子マネーや航空会社マイルといった、お金に近い既存ポイントとの相互提携の可能性は望み薄かもしれません。むしろカードホルダーが期待すべきは、上場パワーによるリクルートグループ独自のサービス拡充でしょうね。