漢方スタイルクラブカードは今後も節約キャラを貫けるのか 〜 高還元率クレジットカードの仕組みを考える #3

薬はあまり飲まないやわなべです。いわんやクスリをや。

自分が次に作ろうか考えてる、高還元率のクレジットカードをめぐって、はや3つ目のエントリーとなります。

高還元率クレジットカードの仕組みを素人が考えてみた
なぜ、リクルートカードプラスはJCB決済のみなのか〜高還元率クレジットカードの仕組みを素人が考えてみる #2〜

今回は、ここまできて本命かな、と思っている漢方スタイルクラブカードの仕組みを考えてみます。

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ジャックス系最強カード、漢方スタイルクラブカード

前回例に上げた以外にジャックスが他業種の企業と連携して発行するカードのひとつに「漢方スタイルクラブカード」があります。これもカードランキングの常連ですね。

リーダーズカードがAmazonでの利用に限れば1.8%という高還元率だったのに対し、漢方スタイルクラブカードの還元率は、それよりは低い1.75%ながら、Jデポという仕組みを通じて、事実上のキャッシュバックとして還元される点が最大の人気のポイントです。

前回も書いたように、プロパーカードの還元率がせいぜい 0.5%ですから、提携カードが、その3倍以上の還元を、しかもキャッシュバックという最高の形で行うとなれば、

という評価を受けて当然ですよね。

この薬日本堂というのは、漢方スタイルクラブカードの発行企業である漢方薬局屋さんです。


健康・美を応援する漢方・漢方薬の薬日本堂

リクルート同様、決済プラットフォームや債権回収の仕組みを自社でもってるわけないでしょうから、おそらくジャックスから「その辺ウチが全部やるんで自社ブランドでカード作りませんか?」と話を持ちかけられた、ってとこなんじゃないでしょうか。仕組みとしてはこんな感じ。

はい、前回見た三菱UFJニコスを介したVISA決済のリクルートカード同様の図ですね。薬日本堂とジャックスとの間のマージン関係を「?」としたのですが、もしかしたら逆もあるかなと思ったんです。

というのも普通に考えれば「薬日本堂が自社ブランドで得たカード手数料収益のうち、業務委託費用を引いた 0.x%をジャックスから受け取る」と考えるのが自然だと思うのですが、Jデポやカード発行事務など含め、カード事業の実務のほとんどをジャックスが代行しているでしょうから、契約の形として、「手数料収益なしで、逆に薬日本堂の方から、販促費名目で毎年いくらか予算を出し、ジャックスに自社ブランドカードの運営を全委託している」という形もありうるのかな、と思ったんですよ。

まあここは完全な素人の憶測なんで関係者からみたら「お前はアホか」的なことを書いてるかもですが、この関係図において、薬日本堂が得られるカード収益の利幅ってそれくらい薄いと思うんですよねぇ。

自社ブランドカード事業は本業に寄与しているのか

薬日本堂の漢方ブティックは、ウチの近くの百貨店にもテナントとして入っていて、健康志向な知り合いの女性もユーザーのひとりなんですが、彼女に聞いても、その漢方薬局がこんな節約マニア受けするクレジットカードを発行してるってこと全く知りませんでした。どういうカードなのかを説明しても、作る気はなさげでした。訴求するターゲット層が根本的に違うのかもしれません。

たしかに同社のホームページを見ても、わずかにフッター部分にカードのサイトへのリンクがあるだけで、既存の漢方薬の顧客に対して自社カードを強くアピールしたい、という意図はあまりないように思えます。クレジットカードを一番使う場所である、自前のオンラインストアにもカードのバナーひとつありませんからね。

漢方・漢方薬の薬日本堂オンライン通販ショッピング

このように、同社が本業に対する自社ブランドのカード事業の位置づけをどう考えてるのか、ちょっと見えないところがあります。この扱いのそっけなさからみると、販促費用と割りきって利益なしでカード事業をジャックスに委託してる、という関係の推察は当たってなさそうですね。

数年後「ジャックスさんにそそのかされてやってはみたけど、あんまり本業とのシナジー効果がないんでカードやめますわー」てなことにならなければよいのですが。てか、そこが今作ろうか迷ってる私の最大の懸念事項なのですよ。ネットでこのカードのこと調べても「漢方カード+nanaco払いで税金支払いが節約できるぜ、ヒャッハー!」みたいなのしか出てこないんですよねぇ。