電子書籍のセールで自分にぴったりな本を選ぶ方法

やわなべです。

ニコニコカドカワ祭りと銘打って、カドカワ系列の電子書籍が各ストアで半額フェアをやってたのは先日書きました。

(参考)【電子書籍半額セール中】「ニコニコカドカワ祭り」どの書店で買うのが得か?

私もhontoで15冊大人買いして、まだ1/3ほどしか消化できてないんですが、10月7日で終わったはずのこのキャンペーン、アマゾンのkindleストア10/14まで半額セールを継続中みたいです。


Amazon.co.jp: KADOKAWAキャンペーン: Amazon.co.jp

カドカワが直々に運営しているbookwalkerですら半額セールは終了してますから、これ、アマゾン持ち出しの出血セールなんじゃないでしょうか。思ってた以上に売れたんで、他のストアが店じまいしている中、「まだ売れる、利益減っても構わんから、売り切ったれぇ!」みたいな感じなのかもしれません。

こんなノーガード戦法みたいな商売やってくるアマゾンに、受けて立てる他の電子書籍ストアがあるはずもないですよね。メジャーリーガーに対する日本人選手のように、体力の違いをまざまざと見せつけられる気がします。

というわけで、せっかくの連休の予定が台風で流れたという方は、kindleストアでカドカワ商品を再物色してみてはどうでしょうか?

出版社限定セールでうまく選べない方へ

とはいっても特定の出版社の商品の中から、自分の読みたい本を選ぶのが難しい、という人もいるでしょう。たいていはお気に入りの作家名を2つ3つ検索してみて「あー、電子版ないやー」で終わりじゃないでしょうか。

そんな方向けに、私が先日15冊の本を選んだ時の方法を紹介します。あとで私が実際に買った本も紹介しますが、それよりは「どう選ぶか」の方がお役に立てるかと思いまして。

手段はシンプルです。

  1. 出版社のサイトで、シリーズを調べる
  2. シリーズ名でストアを検索
  3. 出版後1年以内のものを選ぶ
  4. あらかじめ冊数か金額の上限を決めておく

これだけ。

1. 出版社のサイトで、シリーズを調べる

まずセールをしてる出版社のサイトを見ます。今回だとカドカワグループの中の角川書店のオフィシャルサイトを見ます。

するとその書店が単行本以外に、シリーズ化して出しているブランドがあることがわかります。今回の角川だと、私が目を付けたのはこの辺り。

・E-PUB選書
・角川SSC新書
・角川oneテーマ21
・角川ソフィア文庫

2. シリーズ名でストアを検索

シリーズ名がわかれば、お目当ての電子書籍ストアに行ってそのシリーズ名で検索します。シリーズによって、ほぼ電子化されているものもあれば、電子化されているものが数タイトルのみ、というケースもあるでしょう。ストアによっては、シリーズまるまる取り扱い無し、なんてこともあります。ここで自分が物色するにふさわしいシリーズを見分けましょう。

実はこの「シリーズごとに見る」という方法は、リアル大型書店で本を選ぶときと同じ手順なんですよね。それが本選びのベストな方法とは言いませんが、「ああ、これリアル書店で棚眺めるのと同じやり方か」、と気づけば、選ぶのが楽しくなってきますよ。

3. 出版後1年以内のものを選ぶ

これはリアル書店ではできないネットストアの特権ですね。

特にアマゾンの場合、検索結果の右上で「kindleストア」に限定すれば、出版の新しい順に並べることができます。

出版が最近のものは、現在進行中の話題やネタにかぶせて出版企画されたものが多いので興味を引く確率も高くなります。

また、特に新書や、ビジネス書などは、出版後1年も経てば、ユーズド商品が、半額の電子版よりも安い値段で流通することも多いです。とりあえずは出版後1年以内をメドにするのがいいでしょう。その点、アマゾンはユーズド商品の有無がすぐにわかるのでいいですよね。

ただ、「角川ソフィア文庫」に多くある古典作品のように、出版年があまり関係ないものもあります。書籍のタイプにあわせて独自の嗅覚を磨いていけばよろしいかと。古典や新作でない文学系は図書館で容易に借りれる、なんてのもありますしね。

4. 冊数か金額の上限を決める

順序的には最初にするべき事なんですが、戒めっぽく最後に持ってきました。

誰にとっても買い物は楽しいものでして、単価数百円の電子書籍を買い物かごにポンポン入れていると、だんだんとショッパーズ・ハイ状態になってきます。症状が進行すると、

「よくわからないけど、こういう分野の知識も持っておいた方がいいよね」

、とか

「この著者はあまり好きじゃないが、自分と異なる意見にも耳を傾けるべきだ」

など、変にインテリぶった、もうひとりの自分が出現し、いろんなこじつけをつけて買い物かごに入れてしまいます。でもそれ「買う」という快感を得たいだけですから。 目を覚ましてください。

自戒を込めて書きますが、こういうこじつけ理由で買った書籍って、まず読みません。さらに電子書籍の場合、本棚と違って飾りにもならず、文字通りの死蔵となります。

このショッパーズ・ハイ、克服するのはなかなか難しいのですが、あらかじめ買う上限の冊数、または上限金額を決めておくべきでしょうね。

たとえば10冊としておけば、欲しい本が11冊目になった時点で、すでにカートに入ってる本からひとつを捨てる。これを繰り返してると「こんなの絶対読まんやろ」と理性を取り戻すこともあるでしょう。その理性を押さえきれなかったら、

こんな事態になってしまいます。私のようにならないでくださいね

やわなべカドカワコレクション

最後に、今回のニコニコカドカワフェアで買って、すでに読了したものの中から面白かったものをいくつか。

「ジブリの世界を創る (角川oneテーマ21)」販売ページヘ

ジブリの世界を創る (角川oneテーマ21)

  • 作者: 種田 陽平
  • 出版社: KADOKAWA/角川書店

著者は「思い出のマーニー」の美術監督をつとめられた方なんですが、アニメと関係ない実写映画美術の専門家の方なんですよね。その彼が、畑違いのアニメ美術を担当することになったいきさつにみる一流のクリエーター同士の間合いというか呼吸感、双方の世界観の違い、ジブリという独特な組織を外部の専門家から見たら…という視点が面白かったです。


阪急からオリックスに球団が売却されたときから10年間球団代表をつとめられた方が、プロ野球のフロントとは何かを、自らのエピソードをふまえて紹介してくれます。元は大手企業の海外役員もつとめられたグローバルなビジネスマンで、現在のポスティング制度などもこの方が生みの親なんですよね。書いてない事もいっぱいあると思いますが、彼のようなビジネスと野球を両方理解できる人がトップにいたら、スムーズに運営できただろうなと思います。

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若虎よ! (角川oneテーマ21)

  • 作者: 掛布 雅之
  • 出版社: KADOKAWA/角川書店

阪神ファン限定のおすすめ本です。今季、育成&打撃コーディネーターという肩書きで現場に帰ってきた掛布氏がシーズン前に出版したもの。シーズンの終了直後のこの時期に振り返りとともと味わいがあります。「ミスタータイガース」とよばれた存在だけに、その後、指導者となることを球界関係者全体が暗黙の了解として持っていて、お互いにものすごく気を使いあってた関係だったことが行間から見て取れます。今回のアドバイザー就任の際に和田監督にわざわざ「あなたのポジションを奪うつもりはない」と言ったなんてエピソードがある時点で、阪神の闇のような何かを感じます。

「2ch、発言小町、はてな、ヤフトピ ネット釣り師が人々をとりこにする手口...」販売ページヘ

2ch、発言小町、はてな、ヤフトピ ネット釣り師が人々をとりこにする手口...

  • 作者: Hagex
  • 出版社: KADOKAWA / アスキー・メディアワークス

ネットにはびこる「釣り」情報をどうやって見分けるか、という本です。よくこのテーマだけで1冊書ききったものだと感心します。ぶっちゃけ、普通にネットを見てる人にはここに書かれてるテクニックの大半は不要です。が、仮に「自分が何かをネットに発信しようと思っていて、かつ、それで注目されたいと思っている」立場、要は釣り師と同じ立場に立った場合を想定すると、一気にこのテクニカルな本が面白くなります。この立場ってブログをやっている人だけでなく、ネットストアの運営や、販促に関わっている人もあてはまるんですよね。