金閣寺に電車で行くべき1397の理由

やわなべどす。

これから紅葉の季節を迎えるにあたって、京都へ訪れる方も多いことでしょう。
京都観光の王道のひとつに金閣寺がありますが、金閣寺のある北山は中心部から離れていて、近くに駅もないんですよね。

レンタカーを借りるのでなければ、バスかタクシーによる移動が中心になるかと思います。が、あえて電車で行くルートがないものかと、行き帰りの2ルートを考えてみました。

最初に断っておきますが、どちらも40分以上の徒歩は必要です。安く、早く、快適に金閣寺へ移動する手段というよりは、寄り道ありの街中ウォーキングを楽しみつつ、金閣寺へ向かうルート、と考えてください。

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往路:北の神さん拝み倒しコース

(所要時間:約1時間)

金閣寺にもっとも近い駅は、嵐電(らんでん、路面電車)の北野白梅町駅なんですが、往路の起点はJR山陰線の円町駅にしました。近いと言っても北野白梅町からも1.7kmほどあるので、真っすぐ歩いても25分くらいかかるんですけどね。あと、嵐電はJR・京阪と接続してない上に、いったん西の太秦(うずまさ)方面へ迂回するんで、遠回り感が強い。なので円町からスタートします。

ルート全図はこちら。

以下、チェックポイントごとにルートを解説します。

1. 円町駅から大将軍八神社へ

JR円町駅の北口を出ると東西に走る大きな道路、丸太町通が見えます。それを右(東)へ。300mほどで、左手のゲオの店舗のある角を左に曲がります。その道が天神通です。それをひたすら800メートルほど北へすすみます。途中、古い町家や寺社もありますが、いかにも京都の住宅地という風情です。

15分ほど歩くと、石畳の道と交差します。角に、古い店構えの漬物屋があるのですぐにわかるかと思いますが、それが一条通です。そこを左に曲がって数10m行くと、右手に大将軍八神社が見えてきます。

小さな神社ですが、独特の雰囲気があります。京都御所の北西にあって、方位の厄災を解除するための神社として建てられた由緒のある神社です。変わった形の本殿は、ぜひぐるっと一周回って見てください。

2. 大将軍八神社から北野天満宮

さて、参道の一条通を元来た方向へと戻ります。が、さっき曲がった天神通の交差点を超えて、さらに東へと進みます。100mぐらい進んだ先、次に出くわす四ツ辻が御前通との交差点です。そこを左(北)へ。

大きな神社の参詣道という雰囲気はあまりないのですが、古い町家もちらほら見えます。天満宮近くまで来るとこんな感じのお店も。

目の前の今出川通を渡れば、北野天満宮の大鳥居です。

ちなみに、嵐電北野白梅町から徒歩の場合は、駅を出て今出川通を東に少し歩けば、ここに出ます。

さて、北野天満宮。大鳥居をくぐって境内の中を本殿目指して歩きますが、さすがは秀吉開催の北野大茶会というイベント会場だっただけあって敷地は広大です。大鳥居から楼門まで200mくらいでしょうか。そこから本殿へはまだ100mほどあります。

三光門(重要文化財)をくぐり…

国宝の社殿で参拝したころには、すでに旅の達成感の8割くらいは感じていることでしょう

参拝を終えたら、拝殿の右から本殿の裏手にまわります。脇には文子天満宮もありますね。ここに祀られてる「文子さん」ってのは、菅原道真公の乳母の女性なんですが、なぜ彼女が祀られたかのエピソードも面白いんで、ぜひ案内板でご確認を。

その先にある北門からようやく北野社の境内を抜けられます。そしてその先にある道は、すでに次の平野神社の参道です。

3. 平野神社のかっこいい社殿を見る

北野社の北門を出た先の道を左(西)へ進みます。100mほどで今度は平野神社の大鳥居。

この平野社は、もとは桓武天皇のご生母・高野新笠の祖廟。平安遷都の際に平城京から移してきたのがはじまりなんだそうです。結構な古株ですね。

注目は「平野造」とよばれる独特の様式の本殿(重要文化財)。かなりかっこいいですよね。あと、ここは桜の名所でもあるんですが、秋はあまり見所ないので、春には賑わうであろう桜の庭園を西の鳥居に向かって歩きます。鳥居を出ると前にあるのは、南北に走る西大路通です。すでに目的を忘れてそうですが、金閣はもうすぐですよ。

4. わら天神(笑)

平野神社の西鳥居を出て右、西大路通を北の方向に進みます。都合のいいところで信号をわたって、西大路通の西側の歩道を歩きましょう。このあたりも住宅地ですが、立命館大学が近いので学生の姿もちらほら。廬山寺通を超え、500mほど北へ進むと左手にまたも神社が。

わら天神」という名が気になりますよね。正式名称は「敷地神社」というそうです。

もとは、北山そのものを神格化した、「地元の山神様」をお祀りする神社だったそうで、創建は平安時代よりも前なんだとか。金閣はおろか、北野天満宮よりも平野神社よりもさらに古株ってことになりますね。

が、時の権力には抗えず、あとから来た足利義満の別荘(北山第)を建てるのに都合が悪い、ってことで現在の位置に移動させられたんだとか。もとはもっと山沿いにあったんでしょうね。

気になる「わら天神」の名の由来ですが、神様への捧げ物を稲のわらかごに入れていたら、抜け落ちたわらを安産祈願に持ち帰る人が増えたからなんだそう。かつての山神様は、そんな経緯で、今は安産・子授け・縁結びの神様として地元の人々に慕われています。

さて、わら天神さんも本殿裏手に北門があるので、そこから出ます。出てすぐ右にある曲がり角を左(北)に曲がり、300mほど北進すると。。

ようやく金閣寺総門に続く参道前のみやげもの屋の前に出ます。
信号を渡った先は外国語も多く飛び交う混雑ぶり。

ただ、ここまでさんざん神様に触れ合ったあとに金閣見ると、感想はひと味違います。

ああ、これ、新興宗教本部のたてもんやわー

というわけで、復路のルートはまた次回。

(追記 2014.10.25) 後編アップしました。