電子書籍のクリスティー全集が買える「honto pocket」、こんなのなら買う

やわなべです。

何度か紹介している電子ブックストアのhontoが専用デバイスを発売するそうです。

コンテンツをバンドルした専用端末「honto pocket」、12月11日発売 | ITmedia

大日本印刷は12月11日、電子書籍がプリインストールされた読書専用端末「honto pocket」の販売を開始する。インターネットでの会員登録やダウンロードを必要とせず、気軽に読書ができるという。

とのこと。ラインナップはクリスティー全集とか、グイン・サーガ全集とかの早川書房のコンテンツをパッケージしたものがバンドルされるようです。

・アガサ・クリスティー全集 100冊 7万4800円
・名探偵ポアロ・シリーズ 43冊 3万2800円
・エラリイ・クイーン選集 27冊 1万9800円
・ホームズ&ルパン 名作競演集 14冊 9800円
・グイン・サーガ全集 上巻 80冊 3万9800円

さらっと「グイン・サーガ」が入っているところがポイントですね。ただ、いかにもネットリテラシーの低い層向けの企画商品といった印象を与える点と、微妙に高い価格設定で、ネットの評判はあまり芳しくないようで。。

大日本印刷が自分でダウンロードできない電子書籍端末発売へ。100冊入りで7万5千円。消費者を馬鹿にしてるのかww? : IT速報

さらに、冒頭の記事をよく読むと、大日本印刷は、これを2年前から展示会で参考展示していたらしいです。出版社との調整に時間がかかったんでしょうねぇ。

いや、でも私、密かにこういう感じのものでないかなー、と期待していたところがあるんですよ。今回のこれは買いませんけど。

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電子書籍のここがイヤだ

自分の保有書籍数は100から200冊のあいだだと思います。(コミックはほとんど買ったことない)それ以外にいわゆる「自炊」でPDF化したものが200冊ほどあるのですが、文字通りの死蔵。現在はズルトラ(Xperia Z Ultra)のkindle/hontoアプリで読んでますけど、専用のkindle端末持ってたこともあります。

で、電子書籍に常々感じている不満点をあげると

1. 電子化されてない書籍が多すぎる
2. ストアでお目当ての書籍を探すのが難しい
3. シリーズ本のまとめ買いがしにくい
4. ビューワ側で、端末/クラウドとかの区別がわからん
5. スマホだと、意外と端末のディスク容量を食う
6. スマホだとやっぱり読みにくい(電子インクのほうがいい)

とこんなところでしょうか。で、今回のhonto pocketの試みってのは、上の不満のうち、実は 1以外のところはクリアしてるんですよね。
買わないのは、「クリスティー全集」という今回企画の「くくり」が、あくまで自分にとってニーズがないって点と、あとは価格だけ。

例えば、あまり電子化されてない「司馬遼太郎全集」とかが出れば、買いたいシニア層はいっぱいいるでしょうし、「ハーレクイン1000冊パック」とか、「パリーポッター全作+英語の原書つき」とか、「くくり」の企画だけならいくらでもあるでしょう。「新潮文庫の100冊」もデバイスで売ればいいんですよね。

とまぁ、私がすぐに思いつくぐらいですから、当然印刷会社もこうした企画や出版社へのアプローチやはやってると思います。その結果、上の記事にあったように「デモ展示」から発売まで2年かかるわけです。もしこの「くくり」が不満だ、という人は、「電子データバンドル型端末」という成功事例を作るためにも「クリスティー全集端末」買いましょう(笑)

というわけで以下は、商品企画以外の点で感じた不満点。

コンテンツをカートリッジ化してほしい

フリーのゲームをスマホでダウンロードしてゲーム内課金で楽しむこのご時勢に、「カートリッジがっしゃん」のファミコン時代に逆行するような話ですが、やっぱり電子書籍のビューワ端末って使い捨て感覚でいいと思うんですよね。

上のシリーズもコンテンツごとに別端末ってのは、構わないんですが、その端末が壊れたり、古びたりした時に、同時にコンテンツも見れなくなります、では、購入者は怒るでしょう。コレクター欲をくすぐって売ろうというたぐいの商品なわけですから。

どうせ端末の中ではSDカードに電子化した書籍データ入れてるんでしょうから、ケータイのSIMの差し替えみたいに、コンテンツの入ったSDカードを抜いて、新しい端末に挿したら移行できる、みたいにしてくれたらありがたいですよね。で、それができるのであれば結局、最初からコンテンツの入ったSDカードを別売りにしろ、って話になってしまいます。

ここで出てくる問題はコピー対策。これをクリアしないといけないという難題はありますが、逆にここをクリアできれば、出版社(今回で言えば早川書房)が主導して、自社がライセンス保有するコンテンツをネットストアでダウンロード販売させる代わりに、電子データとして書店で販売することができるのではないかと思います。いかがでしょうか。

ちなみに、以前hontoアプリに対して色々改善要望を書いたのですが、先日 Androidに乗り換えたら、kindleに感じてた問題が軒並み解決された状態になりました。タテ書き表示もできるし、kindleストアで買い物もできるし。iOS環境でkindleに不満のある向きは、専用端末買うのもいいですが、Androidに変えると幸せになれますよ。

hontoにお願いしたい2つのコト