大阪でフライング初詣するならココ

やわなべです。

初詣は例年あまり行かない派です。手持ちの信仰心を総動員しても、寒い中あの混雑の列に加わることに意義があるように思えないのに加え、毎年、神様に「今年はいいことありますように」って願をかける(しかもワイロ的なものまで添えて)ってのがどうにも図々しいように感じられてしまうんですよねぇ。

で、考えました。毎年、年始にずうずうしく「今年もよろしく!たのむでー!」ではなく、年末に「今年はありがとうございました」と神様に感謝を述べるお礼参りの形にすれば、心清らかに新年を迎えられるのではないかと。年末なら参拝に行っても混雑もしないし、いいことづくめじゃんそれ。ということで天気もいいので朝からお参りしてきました。

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どの神社にお参りするべきか?

初詣は基本的に自分の氏神様のところへ詣でるべきなんだそうですが、自分の氏神様なんて知らないです。

(参考)神社本庁 | 氏神と祟敬神社について

住んでる都道府県の神社庁に問い合わせると教えてくれるらしいんですが、単に自分の住所から管轄社を教えてくれるだけなんじゃないか、と思ってパス。

どうせなら古くから信仰を受け続けてる実績のある神様がいいなぁと考えて、式内社、平安時代の延喜式神名帳に名前が載ってるメジャーどころに行こう、と思いました。

延喜式神名帳では神社の社格がランク付けされてまして、わかりやすいのは律令時代の国割の国ごとに定められた一宮(いちのみや)。たとえばここ大阪は摂津、和泉、河内の3国に分かれてたので、一宮も3つあります。

・摂津国の一宮:住吉大社
・和泉国の一宮:大鳥大社
・河内国の一宮:枚岡神社(ひらおかじんじゃ)

加えて、官幣大社(かんぺいたいしゃ)というのも社格を示すひとつらしい。神名帳には「名神大社」(みょうじんたいしゃ)を表す「名神大」と書かれてるのがそれらしい。

(参考)名神大社 – Wikipedia

ややこしいのは、明治維新後に近代社格制度として同じ名前でランク付けがされてるってこと。

(参考)近代社格制度 – Wikipedia

両者に関係性はないとのことですが、上の一宮三社は、神名帳でも、近代社格でも、いずれも官幣大社に指定されてます。これ以外には、天王寺区にある、生国魂神社(いくたまじんんじゃ)も同じく名神大社で、かつ近代社格でも官幣大社という社格ですね。

一度もお参りしたことない神社もあるんですが、お礼を言われて気を悪くする神様はいらっしゃらないだろうと信じて、この辺りを、適当にお参りしてみましょう。

生国魂神社

まずは一番近くの生国魂神社から。神名帳に「難波坐生国咲国魂神社」と書かれた生国魂神社。この辺りでは「いくたまさん」として変わらず庶民の信仰を集めてます。実はこの辺りはラブホテルも多い猥雑な地域でもあるんですが、庶民的であるともいえますね。

まだ参拝者は少ない代わりに、初詣客に備えた、屋台の設営が早くもはじまってます。神職の方々も準備に忙しそう。とりあえず本社に「今年も息災に過ごせました。ありがとうございました」と軽くお参りしたあと、裏手にある摂社をひとめぐり。ここは味のある摂社が多いんですよ。

まずは浄瑠璃神社。この近くに国立文楽劇場があることもあって文芸の神様として関係者もよくお参りされるそう。

こちらはかつて大阪城の東北にあって淀君のゆかりの深かった鴫野神社。女性の守護神として悪縁切りにご利益があるとのことなので、思い当たる方はぜひ。

境内には、オダサクこと織田作之助と、

妙にリアルな井原西鶴さんの銅像があります。

住吉大社

さて「いくたまさん」をあとにして、天王寺から阪堺電車に乗ります。

向かう先は「すみよしさん」こと住吉大社です。

ここは毎年、大阪で一番多くの初詣客が来るところ。200万人以上が訪れるとあって、準備の物々しさも段違いです。ここは国宝指定された4つの神殿が見ものなんですが、、、

どうやら、野外イベント会場といった趣のほうが強いようです。ここにいていいのかな、と不安に感じるレベル。ここが数日後には200万も人で溢れかえるわけですねぇ。

国宝の各神殿はすでに準備万端、賽銭ばっちこい状態です。むしろいま中途半端にお賽銭を入れたら「邪魔するな」と怒られそうです。

おみくじ売り場も準備万端。餃子の王将の店舗のように、豊富なご利益メニューを取り揃えております。

住吉神は海の神様ですので、江戸時代、海運で商品をやりとりした各種問屋の組合が寄進した大燈籠が境内のいたるところにあるのが住吉大社の見どころのひとつ。

…が、それら灯籠前には設営準備中の屋台、屋台、屋台。ここでも、うろうろしてたら「邪魔だ」と怒られそうなので早々にお参りして、ここまで乗ってきた阪堺鉄道に再び乗ってさらに南へ。

大鳥大社

行く先は終点「浜寺駅前」。目の前には「音に聞く高師の浜」に続く浜寺公園ですが、そちらに背を向け、東へ真っすぐ進みます。その道が大鳥大社への参道のはず…なんですが、それっぽい情景には全く出会えず、住宅地を20分ほど歩くと大鳥居前に着きました。

本殿はこちら。200万人受け入れ準備に忙しい住吉大社のあとでは、のどかにさえ感じますが、ここも絶賛、屋台と初詣客受け入れ態勢中。ここも神殿がかなりかっこいいんですが、初詣客をさばくために一部立入禁止になっていて、よく見ることはできませんでした。

こちらのご祭神はヤマトタケルこと、大和武尊。だったんですが、明治期に別の神様を祭神にするよう上から指示があったらしく、神社側は抵抗したそうな。結局、昭和になって無事に、もとの大和武尊を主神とするようになったそうです。

神馬像。横っ腹にある鳳凰のマークが、ヨーロッパの紋章みたいでかっこいいです。

こちらでは、お得なバリューセットもご用意しております。

結論:神聖な雰囲気を味わいたいなら、やめとけ

残る河内の一宮、枚岡大社は東大阪市にあるのですが、大鳥神社のある堺からは遠く、今年はこの3つで切り上げることにしました。

というか、どこも神社参拝というよりは、イベント設営現場を見学しているようで、粛々とした一年を締めくくるような雰囲気を味わうのは少し難しいようでした。ここまで書いてきてなんですが、あまり積極的におすすめは致しませんwww。仕事納め感はありますけどね。

最新の天気予報によると、年明けにかけて寒気の影響で天気は下り坂とのこと。私みたいな、いい加減なのでなく、ちゃんと年始に初詣に行かれる方は、風邪などおひきになりませんよう。