なぜ電気代(関西電力)は値上げするのに、ガス代(大阪ガス)は値下げするのか

やわなべです。ビジネス書みたいなタイトルをつけてみましたが、大したこと書いてません。

去年から、関西電力の「はぴeみる電」という微妙なネーミングのサービスに登録してまして、電気代の推移をネットで確認するようになったのですが、そこに登録したメールアドレス宛に、今年の年始そうそうきたメールがこれでした。

平素は、弊社事業に対し格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

 このたび弊社は、原子力プラントの再稼動の遅延による火力燃料費等の大幅な増加により、電源構成変分認可制度に基づく電気料金の値上げを国へ申請いたしました。

 平成25年5月の値上げに続き、さらなるご負担をお願いすることとなり、誠に申し訳なく、深くお詫び申し上げます。

1月5日の仕事初めの日、最初に届いたメールがこれ。 正月早々、仕事する気なくしましたよ。たしかに言いにくい連絡なんでしょうけど「あけましておめでとう」くらい書こうよ!

スポンサーリンク

結構パンチの効いた値上げだった!

で、実際どのくらい上がるのかというと、サイトのアナウンスにあるように、

来年4月1日から平均10.23%の値上げを経済産業大臣に申請いたしますとともに、工場やビルなど高圧・特別高圧の電気をお使いいただいている自由化分野のお客さまの電気料金につきまして、来年4月1日から平均13.93%の値上げをお願い申し上げることといたしました。

電気料金の値上げについて[関西電力]


_人人人人人人人人人人人人人_
> 13.93%の値上げ! <
 ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

「あけまして…」とか言ってる場合じゃなかったわけですね。てかこれ結構きつくないすか? 柏崎原発の再稼働するかどうかにかかわらず、2015年中の再値上げを見送った東京電力とえらい違いです。

で、続いて数日後に今度は、大阪ガスからも案内が届いてまして「はぁ、あんたも値上げか。きびしいのう…」と嘆いていたら、

え?

平成27年1月1日から、小口ガス料金をお引き下げいたしました。」だそうです。値下げ幅は1.2%と小さいですが、関電の13%値上げをお知らせされた身には、神々しくすら思えます。その気持は大阪ガスにもあるのか、続く文章を読むと、

今回の料金改定は…約3年間の経営効率化の成果と、今後のさらなる効率化努力を織り込んで…引き下げるものです。

と、どことなく誇らしげです「(経営効率化の努力が足りない)関電とは違うのだよ、関電とは!」とでも言わんばかりの口ぶりです。いやでもマジ、オール電化の人とか大変なんじゃないですかね。

ガスの原料費はあがってないの?

とはいえ、昨年から続く円安でガスとて燃料の輸入費は高騰してるんじゃないのかしら、と思ったのですが、どうやら、その下にある具体的な値下げ金額の試算のところに書いてある「※原料費調整制度に基づく平成26年度7〜9月平均原料価格を前提とした場合の試算です」とあるのがヒントっぽい。


(参考)原料費調整制度について(料金のご案内)/大阪ガス

あまり普段気にしてませんでしたが、大阪ガスでは単価を毎月見なおしているそうで、だいたい3〜5ヶ月前の原料費で現在の単価が決まる仕組みなんだそうな。

大阪ガスの原料価格の計算式を見ると、ほぼ(96%)LNGの価格で決まるみたいです。

そのLNGの輸入価格が安くなってるのかな、といつも参考にさせてもらってる「世界経済のネタ帳」さんの記事を見ると、


天然ガス価格の推移 – 世界経済のネタ帳

たしかに、震災後の高値止まりから若干下がってきている様子。とはいえヨーロッパの1.5倍、アメリカの3倍も払ってるんですね。大阪ガスの誇らしげな口調のウラで、資源国に足元見られて相当ボラれてるんじゃないでしょうか。

ちなみに、輸入元はどこかというと、今度は東京ガスさんのサイトからグラフを拝借しますが、

(参考)東京ガス : おどろき!なるほど!ガスワールド / 天然ガスはどこから運ばれてくるの

オーストラリア、カタール、マレーシアがベスト3で、ほぼ同じくらいの量を輸入してます。それに次ぐのがロシア、そりゃこんだけ高く買ってくれるなら売り込みかけたくもなりますよねぇ。

ってことで、同盟国アメリカが安いシェールガスを売ってくれて、厳しいエネルギー財政を助けてくれる「トモダチ作戦」はまだですかっ!?