深刻なバター不足!! スーパーから消えたバターを見つけた意外な場所とは...

やわなべです。

周期的に起こっているような気もしますが、バター不足が深刻なようです。

私の行きつけのスーパーでも「少なくなってるなー」とは感じていたのですが、我が家はさほどバターを使う方ではないので、あまり気に留めてませんでした。が、先週買おうとしたら、少々お高めの高級ブランド含めて全く、ない! すでにこの状態が長く続いてるのか、「切らしております」との張り紙もありませんでした。

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200gのバターが1000円!?

もしかしてネットでさくっと売ってるんじゃね?と思ったら、アマゾンでこんなの見つけました。

普通の雪印の北海道バター、200g×3個がなんと 2,980円!!! 不足が解消したらなくなると思うのでキャプチャとっておきました。

商品レビューが低いのは、当然価格に対するもので、

12月18日に3000円でした。
12月23日現在3500円にまで上がっています。
(略)スーパー等で普通に手に入る以上、さすがに値段がヒドすぎます(;’∀`)

こんなレビューもあり、昨年はさらに高い価格だった時期があるようです。上の販売業者はおそらく卸の業者さんで、単に需給にあわせて値付けしていたら、こうなったのかもしれません。

が、さすがにここまで需給ギャップがあれば、メーカーや商社がギャップを埋めるべく、生産や輸入調整に動きそうなもんですよね。同じくコンビニから消えたペヤングの焼きそばの棚なんて、すぐに、日清食品だかエースコックだかの同種の製品に入れ変わりましたよ。

なぜ、バターが不足が解消しないのか

国としての見解は農水省のサイトに簡潔にまとめられています。

農林水産省/バター不足に関するQ&A

これによると、なぜバターが不足したかは、基本的には原料である牛乳の生産量が落ちたから

でも、スーパーの牛乳のコーナーが品切れしてることはほとんどないので、不足してるようには見えないですよね。なぜ?、という問いにも、ちゃんと答えがあります。

生乳は、非常に腐敗しやすいため、まず最も生鮮性が求められる牛乳や生クリームなどに加工され、最後に保存性の高いバターや脱脂粉乳に加工されています。バターや脱脂粉乳は、生乳が多く生産される時は在庫として積み上げておき、一方、生乳生産が不足する時は、バターや脱脂粉乳の生産を減らす替わりに在庫を放出するといった需給調整弁の機能を持っています。
このような生産構造となっているため、生乳生産量が減少してくると、バターの生産量が大きく減少することになります。

つまり、牛乳の生産量が不足すると、需給バランスをとっている加工品、バターにしわ寄せが行く構造のようです。酪農家からしても、牛乳をバター用として売るより、飲料用として売るほうが単価が高いでしょうから、しょうがないところもあるのかもしれません。

で、気になるのはこの不足がいつまで続くか、です。今後の見通しとしては、まず不足のバターについては今年度内(3月まで)に1万3千トンの輸入をする、また牛乳生産量の増産についての施策も実施していて、すでに北海道では12月の生産量が前年を上回るほどに回復しているとのことです。

これだけ見ると、春までには回復しそうな感じなんですが、こんな批判も

【経済インサイド】「失政」「天下り利権」バター不足で指摘される“きな臭い背景”(1/4ページ) – 産経ニュース

要約すると、

・たしかに増産は達成できてるけど、出荷量が増えてないぞ

・国産チーズの供給を増やすための補助金が、不足バターの供給量を柔軟にできない足かせになってるんじゃねぇか?

・バターなど加工品を供給する酪農家のための補助金が大農家限定だから、バター用にシフトチェンジがすぐに出来ないんじゃないのか?

基本的に、「国の補助金制度がいびつだから、民間ベースでの需給ギャップがスムースにいかんのだ」というご主張。事態が長引いてるところを見ると、あたっているのかも。

そんなことより今晩のバターをどうするか?

バターをめぐるややこしい事態はなんとなく理解できました。が、そんなことより目下の課題は「今晩使うバターがどこで手に入るか」ですよ。

1日で系列の異なるスーパー3つを回りましたが、どこも在庫なし。「カルディ」や「やまや」といった輸入食材店も、やはりチーズはあってもバターはない。

結局見つけたのは、心斎橋にある、少しおしゃれめの小さなワインとチーズの専門店でした。(あ、別に隠すつもりはないんですが店名覚えてないんです、、、)「やまや」になかったのであまり期待はしてなかったんですが、いつも買ってる「よつ葉バター」の無塩のが普通においてありました。

で、実は、そこへ行く前に、もう1ヵ所、別のところで見つけてまして、それは、、、、コンビニ

まったく期待せずに立ち寄ったセブン・イレブンの棚に小さいタイプのものが2つだけありました。上で、アマゾンで1000円の値がついてるやつの半分のタイプ。あとで「よつ葉バター」が手に入ると思ってなかったので当場しのぎに、と、ひとつ購入しました。

コンビニでバター買う人がそんなに多くないので、不足の波が及ぶのが少し遅いのかもしれず、案外狙い目かもしれません。

あ、「よつ葉バター」に関していえば、業務用っぽい容量の大きめのが楽天にもありました。お菓子作りに大量に必要だ、という方はこちらをお当たりくださいませ。

バターがなければマーガリンを使えばいいじゃない??

はい。まあ、そういう意見もありますよね。実際スーパーにもマーガリンは豊富にありまして、バターを少々加味したマーガリンなんかもありました
。ちなみに同じような商品で製品名が「ファストスプレッド」という名前のものも基本はマーガリンで、油脂分が少ない代わりに水分が多く、パンには塗りやすいのですが、調理には不向きなんだとか。

これらマーガリンがバターの代替としてあまり歓迎されない傾向にあるのは、以下の懸念からですね。

・油脂 (食用植物油)を原料にして作られる加工食品であること
・加工過程でできるトランス脂肪酸が多く含まれること

製造過程はこんな感じです。

マーガリンの製造工程 | 日本マーガリン工業会

また、トランス脂肪酸は、多く摂取すると健康に悪影響が及ぼすリスクがあるとのことで、デンマークなどでは規制の対象になっていたりします。この辺りの不安についても中途半端なまとめサイトを見てムダに恐怖をあおられるよりは、まずは農水省のサイトを参考にしましょう。

農林水産省/すぐにわかるトランス脂肪酸

トランス脂肪酸については、食品からとる必要がないと考えられており、むしろ、とりすぎた場合の健康への悪影響が注目されています。具体的には、トランス脂肪酸をとる量が多いと、血液中のLDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)が増えて、一方、HDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロール)が減ることが報告されています。日常的にトランス脂肪酸を多くとりすぎている場合には、少ない場合と比較して心臓病のリスクを高めることが示されています。

興味深いのはこのサイト、このあと食塩の過剰摂取によるリスクに話がつながっていて、言外に「食塩も同じだけど、マーガリンも過剰に摂り過ぎなければ大丈夫だよ」といいたいように感じます。

とはいえ、これだけスーパーにマーガリンが大量に並んでるのに、バターだけが全くない、ってところに不安を感じて、やっきになってバターを探してしまうんですよねぇ。難しいところです。この本に答えが書いてあったりするんでしょうか。

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バターはどこへ溶けた?

  • 作者: ディーン・リップルウッド
  • 出版社: 道出版