dマガジンで、各雑誌の創刊号が読める特別企画が面白い

やわなべです。

月額400円で利用している、電子版の雑誌の読み放題サービス「dマガジン」がめでたく1周年とのことで、配信中の雑誌の創刊号を電子化したものを期間限定で読める特別企画 をやっています。


(公式)dマガジン1周年&200万契約突破記念キャンペーン dマガジンがレトロに!創刊号が勢ぞろい♪ | dマガジン

これが面白くて昨日から読みふけっているのですよ。

スポンサーリンク

明治28年の東洋経済創刊号

創刊号が公開されてる中で、一番古いのは、「週刊東洋経済」1895年(明治28年!)の「東洋経済新報」という名前での創刊号が読めます。

最近の週刊東洋経済はグラフなどのビジュアルもきれいで読みやすいのですが、創刊号は新聞さながらの文字ばかり。旧字体で読みがなもないので記事を読むのは残念ながら挫折。かろうじて読めた中で面白かったのが日本郵船の広告でした。各汽船の航路の運賃表が出てるんですが、

香港→上海→罘芝→仁川→長崎→釜山→元山津→浦塩。こんな、国際クルーズ航路があったんですねぇ。

罘芝(フーチー)ってのは、どうやら今の中国山東省の烟台市にある港のよう。漢字がわからなかったんでGoogleマップで航路で当たりつけてめっちゃ探しました。何やってんだ自分。仁川は韓国のインチョン国際空港があるところですね。元山津は北朝鮮の軍港(かつてはここと新潟の間にも航路があった)、浦塩は読むとすぐわかるようにロシアのウラジオストックです。

もっとすごいのはこちら。

横浜を出て、神戸→香港→新嘉坡→ペナン→コロンボ→孟買と続く航路。新嘉坡はシンガポール、終着港の孟買はインドのムンバイです。

残念ながらどれくらい時間がかかったのかはわからないのですが、運賃は横浜→ムンバイの片道切符で下等が50円。上等が170円

こちらのページによると明治30年頃の物価は今の物価の約3800倍とのことだったので、それで換算すると、下等席が19万円、上等席で65万円弱ですか。うん、そんなもんかなという気もしますけど、一体誰が利用してたんでしょうか。

あと、左のただし書きのところに「上等、中等席の客は洋食、下等は日本食」と書かれてるのも面白いです。長旅なんだし両方食べさせてもらいたいもんですが。

明治ジャパンの貿易事情

そして雑誌の最後にあったのは「外国貿易月表抄」、我が国の明治初年以来の貿易収支の推移表ですね。

これによると明治元年の日本の貿易収支は、輸入高が1000万円、輸出高が1500万円でした。今だとこの金額は零細企業どころか個人の代行ビジネスでも取引してる規模。

つづいて直近の明治28年9月の相手国別の貿易収支。対英国の輸入超過と、対米国の輸出超過という不均衡が目立ちます。あかん、このままやと戦争になってしまうがな。

ちなみに輸入品目で金額が多かったのはダントツで繰綿(くりわた)=精製前の綿ですね。米の輸入がわりと多くて意外でした。

一方、輸出品目のダントツは生糸。紡績国家ジャパンktkr。昨年世界遺産に登録された富岡製糸場の開業が明治5年ですし、当時の皇室でも皇后陛下がご養蚕を始められて、現皇后陛下もそれを引き継いでおられますよねぇ。

実は、続いて「東洋経済」の次に古くて更に面白かった「婦人画報」の創刊号も紹介したったんですが長くなったんでまた気力があれば紹介します。

…あ、はい。もちろん需要がまったくないことは承知しております。