見たい年代、地域の歴史地図が一発で見れるGeaCron。世界史のお供に最適

やわなべです。

先日、書いたこの記事。

その中でギリシャ独立前夜の1829年のヨーロッパの地図を貼り付けました。これ。

どこから取ってきたのかというと、世界史の任意の時点の歴史地図を見れるサイトがあるんですね。GeaCronというサイトです。

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B.C.3000〜現在までの歴史地図が見れるGeaCron


(参考)World History Maps & Timelines | GeaCron

このGeaCron、なんと紀元前3000年から現在に至るまで1年刻みで歴史地図が見れるのですよ。

年代の指定は地図の右上にあるボタンで指定します。任意の西暦年を入れてもいいし(紀元前はマイナスで入力)、三角のボタンで前後に推移させることもできます。三角の数によって、1年、10年、100年刻みで移動できるので使い勝手がいいですね。

またGoogleMapのように、見たい地域に移動、拡大縮小も自由にできます。

左上にある地図アプリでお馴染みのコントローラで操作すればOKです。

たとえば2015年現在の黒海沿岸をズームアップすると、

クリミア地方が一応はロシア領なんですが、ウクライナのカラーでストライプが入っているのがわかるでしょうか。必ずしもロシア領として確定しているわけではない、という認識がうかがえます。

1年さかのぼった2014年時点ではこうでした。

表示している地図にはそれぞれURLが表示されているので、見ている年代、地域指定のまま共有したりすることも可能です。

もう一例として日本を見てみましょうか。変化に乏しくてあまり面白くないんですが。

日本列島に国家らしき政体が現れるのが西暦270年。その勢力範囲はせいぜい畿内と瀬戸内海沿岸、九州東北部に限られます。

そして西暦553年に飛鳥政権によって勢力圏がグッとひろがります。まあ、このあたりの細かい年代がどの根拠によってるのかは知りませんし、専門家の中には異論もあるでしょうが、年代を追って見ていくだけで楽しいです。

これ、誰がやってるの?

このサイトの運営やデータ管理を誰がやってるのか?が気になるところです。同サイトのプロジェクトの説明ページを見てみると、


(参考)The GeaCron Project | GeaCron

サイト名と同じGeaCronというスペインの企業が運営しているようです。上のページに書かれているのを読むと、「調査や研究、教育のため、歴史情報に誰もがユニバーサルにアクセスできること」を目的として、経時的な地図情報を提供しているんだとか。プロジェクトへの思いを綴った文章から少し抜粋してみましょう。

今はネットを通じて歴史に関する情報が膨大な手に入りますが、それらの多くは文書データです。

それだと、たとえば「ある帝国がどのように拡大していったのか、その時、それ以外の地域がどのように展開していった」を知りたいと思っても、困難を伴う場合があるでしょう。

私達は、世界史上の出来事と、すべての地域、すべての年代の、地政学上の地図を表現できるシステムを作り上げました。これによって、別のアプローチを提供することができるのです。

訳は私が適当につけたものですが素晴らしいプロジェクトですよね。事業として儲かってるのかどうかわかりませんが。

上の引用に例として書いてあるように、この地図の一番面白い使い方としては、「13世紀のモンゴル帝国の伸張」だとか「14世紀以降のオスマン帝国の版図拡大」だとか、「近世以降のポーランド地域の定点観測」などをを年刻みで見たりすることだったりします。自分で自由にテーマを決めてやってたら1時間くらいあっという間に過ぎていきますよ。

世界史の教科書を通しで読むのはなかなかできるものではありませんが、GeaCronで古代から現代までの地図を10年刻みで何周か回したら、それだけでも大雑把な興亡の知識がつくんじゃないでしょうかね。

スマホアプリもあるよ、有料だけど

ちなみに、このインタラクティブなGeaCronの地図はFlashではないので、スマホのブラウザでも普通に表示できると思います。が、スマホ向けには Android、iOSそれぞれ専用のアプリが用意されてるようなので、それを使うほうが使い勝手がいいです。


(参考)GeaCron Products

いずれも有料アプリで500円ほどかかるんですけどね。まあ、私は寄付のつもりで購入しましたが。

Android版アプリで見た感じはこう。GoogleMapほどサクサクは動きませんし、提供される情報もwebと同じものですが、スワイプやピンチイン・アウトで移動ができるだけでも便利ですよ。