Crystalだけじゃない、iOS9のSafariで利用できる広告ブロックアプリ7つ全部入れてみた

やわなべです。

iOS9になると、コンテンツブロッカー機能でwebサイトの広告を非表示することができるらしい、というニュースに、戦慄したブロガー、サイト運営者諸氏は多いかと思います。

一方で、常日頃からサイトに出てくるうざったい広告表示を不快に思っていた方には、このニュースを福音として大いに期待していらっしゃっる方もおられるでしょう。

今、これを読んでるあなたがどちらの立場なのかは存じませんが、とりあえず現状は、

・ブロックするには別途ブロッカーアプリをインストールしないといけない

・アプリを入れたあと、設定画面でSafariのコンテンツブロッカーでそのアプリを有効化する必要がある

・そこまでしても広告ブロックが適用されるのはSafariアプリのみ

と、結構めんどくさい点はどのアプリでも変わらないようです。
とりあえず、2015年9月現在、日本のAppStoreで確認できたもののうちの7つを実際にインストールしてみました。

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1blocker(無料)

1Blocker – Block ads, tracking scripts, anything App
カテゴリ: ユーティリティ
価格: 無料

作者はSalavat Khanovさん。公式サイトの売り文句を訳すと、

広告だけじゃなく、ソーシャル系ウィジェットやシェアボタン、カスタムwebフォント、アダルトサイトなどをブロックできます。当社の検証では、ページロード、データダウンロードの時間が平均で50%短縮できました。バッテリーの消費を抑えるとともに、データ通信料を節約することができます。

だそう。

設定画面ではおびただしい数のブロックルールのON/OFFの設定ができるんですが、「BLock Ads(広告ブロック)」のフィルタの中には、

日本のASP、ファンコミュニケーションズさん運営の「A8.net」もフィルタ対象のひとつにありました。実際これをONにすると私のサイトで貼ってるA8経由のバナーも非表示になりました。

グーグルアドセンスバナーは当然のように消えます。

Adamant(無料、アプリ内課金あり)

Adamant App
カテゴリ: 仕事効率化
価格: 無料

作者はCory Bohonさん。

バナー広告やポップアップ広告、そしてプライバシーを守るために、隠れたトラッキング用のスクリプトコードをブロックできるよ。

特に細かい設定のカスタマイズはできない模様。(アップグレードしたらできるのかな)
バックグラウンドで動く必要がないアプリですが、アドセンスが消える点は確認しました。

Blockr(有料アプリ 120円)

Blockr – Privacy, Media and Ad Blocker for Safari App
カテゴリ: ユーティリティ
価格: ¥120

作者は Tim Pollerさん

Blockerは、あなたがwebでものだけを見るようにできるアプリです。どのサイトからも広告を削除することができ、ブラウジングの高速化、不快な要素を排除することができますよ。

設定画面はこんな感じ。

「AdBlocker」をONにすると、ブロッキングルールをダウンロードしているのか、待ち状態になったまま応答が返ってきませんでした。サーバーがしょぼいんでしょうか。世界中のみんな食いつきすぎ。

あれ? オフの状態でもアドセンス消えるんだけど…。この辺りで自分がどのブロッカーでブロックした内容見てるのかあやしくなってきました。もしかして私キャッシュ見てますか?

Crystal(有料120円)

作者は Murphy Appsさん。

Crystal – Block Ads, Browse Faster. App
カテゴリ: ユーティリティ
価格: ¥120

Crystalは、広告、ユーザートラッキング、煩わしいサイトをブロックすることで、読み込みスピード、通信データ量、バッテリー消費の向上をもたらします。

今のところ、国内ではこのアプリへの言及が多いようですが、さほど細やかなブロック設定ができるわけでもなく、日本のサイトだとGoogleアドセンスの広告の非表示にとどまるようでした。

ただ、悪質サイトの通報フォームから、URLのブラックリストを更新する仕組みがあるようで、今後、利用者が増えてくれば、フィルタされる範囲が広がる可能性はあります。

Freedom(無料)

Freedom – ad blocker App
カテゴリ: ユーティリティ
価格: 無料

作者はZach Simoneさん。ここはアプリ専用のサイトもなく、公式のTwitterアカウントで発信しているようです。

Freedom は 無料の広告ブロッカーとして、webブラウジングの高速化と使い勝手の向上をもたらすよ!

細かい設定もバックグランドでの実行もなく、動きは軽そう。アドセンスは消えるんですが、挿入してた市に、黄色い枠が残るようで、消し方にも上手下手があるんだなぁ、としみじみ。

Peace(有料:360円)

(追記)その後、作者がAppStoreでの公開を中止しました。

Peace: Block Ads and Trackers, Powered by Ghostery® App
カテゴリ: ユーティリティ
価格: ¥360

作者はMarco Armentさん。

多くの人は、webコンテンツの発信者によって押し付けられるブライバシー侵害がなければ、webブラウジングがどれだけ快適になるか、信じられないだろう。理想的なiOS9のコンテンツブロッカーを作るために、私はwebトラッキングサイトのデータベースエンジンを構築しました。

強気なコメントと値付けですが、もともとMacOS向けに提供していた広告ブロックアプリを、iOS9向けに満を持して移植したもののよう。

その割にはカスタマイズできる余地は限られるんですけどね。

あ、でもアドセンスだけじゃなくてA8バナーも消えた!

Purify(有料: 480円)

Purify Blocker: Fast, Clutter-free Web Browsing in Safari App
カテゴリ: 仕事効率化
価格: ¥480

作者はCharismaticさん。

Purifyは、あなたの端末のリソースを消費する不要なデータがダウンロードされるのを防ぎます。データ通信量の50%を削減することで、ブラウズ速度を2倍に上げるだけでなく、データ消費量の節約もできます。

今回調べた中で一番高いものだったので念入りに見てみましたが、数サイト見る限り、日本のサイトだとブロックされるのは、アドセンスのみ。A8などのASP系のバナー広告は表示されたままでした。

カスタマイズ画面もどちらかというとシンプル。アドセンスに関しては「スポンサーリンク」という文字も含めてきれいに消えてて、仕事の丁寧さに感心しましたけどね。480円出して使う人いるかなぁ。

まとめ

有料、無料のアプリをすべて試してみましたが、どのアプリでもグーグルアドセンスの表示は消えるようでした。が、日本のアフィリエイトプロバイダーのバナー広告などがブロックされるケースはほとんどなし。アマゾンのアソシエイトの表示もそのままのものがほとんどです。

その中で、最初に紹介した「1blocker」は無料でありながら、おびただしい数のブロックフィルターが設定でき、フィルタとしては一番強力だと感じました。ここまでフィルタリングのロジック通してたら、それはそれで処理速度落ちるんじゃないの、と逆に心配になりますけどね。

上記アプリは海外製でしたが、今後、日本の開発者が本気出して「日本のサイトの広告絶対阻止」を意図に開発すると、アドセンスだけでなく、ASPバナー含め、全滅させるブロッカーアプリも可能なのかな、と思います。

一方で、各アプリが豪語する「閲覧スピードの向上」に関しては、残念ながら体感できるほどには至りませんでした。なんでだろう。私が、出たばっかりの最新のiPad mini4をいち早く手に入れて見てるからかなー いやぁ、お役に立てなくて残念だなー(棒読み)

それはさておき、私もアドセンスその他の広告をブログに配しておりまして、落ち穂拾いのように細々とした収入を得る者のひとりなわけですが、正直、ここまでして「広告見ないようにしたい!」という利用者はかなり限定的なんじゃないか、と感じました。iPhoneにChromeとかGoogleマップも入れず、デフォルトアプリで済ましてるユーザー層ならまずやらないでしょう。

ただ、現状群雄割拠状態のブロッカーアプリのうち、どれかひとつ天下統一を達成するようなアプリが出てきてですね、それをSafariが公式機能に採用する、なんてことがあると、一気に利用が広まる可能性はあります。が、そうなったとしても、さすがにそのフィルタをデフォルトでONにはできないですよね。やってることは立派な改ざんなわけですから。

そして、サイトオーナーとしてあえてこの流れをポジティブに捉えるとすれば、「PVさえ集めりゃ何やってもええんや」的パクリサイトの面々が収入減でのきなみ消耗、市場から淘汰される可能性でしょうか。雨降って地固まる、みたいな。


(そして、コンテンツブロッカーだらけになりはてた私のiPad mini4のSafari設定画面)