電子書籍ってなんで速読できないんだろ

やわなべです。

読書の秋とはよくいったもので、涼しさと夜長から、スマホやPCを閉じて読書する時間がめっきり増えました。
(えっ、プロ野球? まだやってるんですか??)

で、気づいたんですけど、寝るまでの数時間で、300ページとか読んでると、寝てる間に見る夢の夢見が変わるんですよ

上手く言えないんですけど、ディティールが細かいというか、リアルというか、ドラマだとしたら「よくこんな細かい背景や脇役の心理描写まで細かく描写するもんだ」と感心するような感じ。

あと、睡眠時間が伸びます。 休日だと9時間とか寝てるときも。

よくわからないけど、ある程度以上のスピードで本を読もうとすると右脳のイメージ能力を動員する必要があって、その右脳の活性化によって睡眠の変化を生じさせてるのかなー、と。

まあ、実生活の上でのメリットはないんですけどね(逆に睡眠時間が伸びることで日中の活動時間が減る)
「右脳活性化の効能」みたいなキーワードで検索すると、記憶力アップとか創造性の向上なんてのが出てくるんですが、私にかぎれば、実感できるメリットはほぼゼロです。

そして、もうひとつ思ったのは、「電子書籍って速読できないよなぁ」ってこと。

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電子書籍は速読できない?

自分はフォトリーディング(最近聞きませんね)みたいな、いわゆる速読法ができるわけではなくて、あくまで習慣的に読書してたら、要領が若干よくなったというレベル。それでも、スキマ時間の読書で2、3冊/週は読めてるんで、ある程度効率はいい方なのかなー、と。まあ多く読んでも多く忘れるんで、冊数は全然気にしてないですが。

ただ、どうにも電子書籍だと紙書籍と同じ読み方ができなくて、もどかしい思いを感じます。

今のところ、電子書籍を一番よく読む環境は iPad mini4のkindleか、hontoのアプリ。たまに電車などの移動中にズルトラを使う、といった感じ。ズルトラより小さい画面サイズでは、もう読めないですね。かつてはkindleのリーダー専用端末を持ってたこともありますが、稼働率が低くて処分してしまいました。

で、これらの電子書籍アプリで何がもどかしいのか、突き詰めて考えるとこの2点かなぁ、と。

1. ページの切り替わりがわかりづらい

どのアプリも、読書中のスクリーンの左右の端っこをタップ、またはスワイプすることで、ページの推移の操作としています。が、その切り替わりは一瞬で、変わったのかどうかがわかりづらい。数ページ遷移することもしばしば。

これを避けるため、各アプリには改ページの「エフェクト」機能が大抵オプションでついていて、プレゼンソフトのスライド切替時みたいに、アニメーションで「ページが変わりますよ」と表現してくれます。

いろんなエフェクトを試してはみたんですが、どうもしっくりくるものがないんですよねぇ。紙の本を指でめくる動作よりも、時間的には短いはずなのに、大抵のエフェクトを「遅く」感じてしまう。これが小さなストレスとして積み重なってか、紙の本よりも途中で投げ出してしまう頻度が高い気がします。

あと、これは自分の操作が悪いんでしょうが、次ページへ行こうとして前ページに戻ってしまったり、

あと、これも自分の操作が悪いんでしょうが、端末の持ち手を替えただけなのにページ移動してしまったり、

あと、これも自分の操作が悪いんでしょうが、ページをめくろうとして、メニュー機能を呼び出したり、

あと、これも自分の操作が悪いんでしょうが…(以下略)

まあ、もどかしいシーンが多いということで。速く読もうとすると誤操作率もアップするんでなおさらです。

現在のKindleのリーダー専用端末の最上機種である「Kindle Voyage」みたいに、物理的なページめくりボタンが左右についてるってのが、一番理想としては近いんでしょう。

ただ、読む本の、紙と電子書籍の比率がいまだに 8:2 くらいなんで、もう一度専用のリーダー端末を買おうという気になかなかならない状況です。

2.ページ数が表示されない

もうひとつはこれ。電子書籍は見る人の環境によって1画面に表示される文字数が変わるんで、紙の書籍のようにページ番号を割り振ることができません。kindleだと、「No.153/1869 9%」 みたいな表記で、全体ボリュームからみた現在位置を割合で示してくれるんですが、ページを送ると「No.168」とかになって、次のページだ、ということがわかりません。

ほかにも「今の速度で読み進めるとこの章の終わりまで10分です」みたいなガイダンスもあって、いろいろ苦心のほどはうかがえるんですが一向に慣れないですねぇ。

あと、ぶっ通しで1冊読んでしまうようなときはいいんですけど、一旦中断して、しばらくたって復帰するような場合、紙の本だと、直近の数十ページをざーっと眺めておさらいするんですが、それが電子書籍だと難しい。元の位置に戻ろうとしても、ページがわからなくて、章の頭まで戻ってまた読みなおしとか。

ただ、この点については、改善のイメージがあります。

やっぱり「見開き2ページ読んでページをめくったらページカウントが2上がる」というのが、これまでの読書体験で骨身にしみてる気がするんですよ。

ある程度本読んでる人って、「このページ数、この文字サイズ、この内容だったら、だいたいこのくらいの時間で読めるな」というのが感覚としてあるんで、やはり総ページ数と現在ページ数を整数で常に表示していてほしい。ページをめくったら、その数がひとつだけカウントアップされてほしい。

もちろん「今読んでる端末の、今の画面設定のままで」という条件つきでOK。端末が変わったり、文字サイズ変えたらページ数が変わっても構いません。

たぶん、自分の読み方として「この端末で100ページなら、紙書籍100ページの時の半分くらいの時間で読めるな」みたいな見積りがしたいんだと思います。で、それは読書中も、現在位置や読む速度の指標として、常に認識していたい。

まとめ:電子書籍リーダーよりも書籍が変わるのでは?

字数を費やした割には、たいして面白味も独自性もない内容でびっくりです。

でも、これが私だけの感想だとしたら、もっと電子書籍で速読してドヤ顔してる人がいてもよさそうなんですよねぇ。「iPadで青空文庫の全作品読んだったwwww」みたいな人がいてもおかしくない。

実は、こうしたUIレベルのモヤモヤ以外に、「これまで紙の本で読んでいた内容を、そのまま電子環境で読む」という行為そのものに若干ズレがあるような気もしています。

今後、紙書籍に対する電子化される率が上がってくると、たぶん書籍の内容そのものが変化するような気がします。特に上でも書いた「1冊を何度かに分けて読む時の復帰コスト」が電子版だと大きいので、小説やノンフィクションでも、今の「上・下巻」の代わりに、章ごとに分売されるようになるんじゃないでしょうか。デアゴスティーニみたいに、毎月1章ずつ配信、とか。

そして、その頃には速読という概念もまた変わってるんでしょうね。