AppleMusicが送る、孤独な人に捧ぐプレイリスト

やわなべです。

GooglePlayMusicとのクライマックスシリーズを制したAppleMusicを愛用しています。

先の勝負では両サービスで同じワードで検索した時のコンテンツの充実度で雌雄を決したわけですが、AppleMusicのホントの強みは、「For You」というところから見れる、ユーザーに好みにあわせたサジェスト機能なんですよね。

昔からiTunesにそこそこ楽曲を入れてることもあってか、おすすめの精度もかなり高い印象です。さすがにこのあたりは、iTunesのGenius機能などで長く試行錯誤を繰り返してきたAppleに一日の長がある感じでしょうか。

自分の場合、クラシックとオルタナティブロックのプレイリストをよくおすすめされるんですが、先日サジェストされたこのプレイリストに完全ノックアウトされました。その名も「孤独のサウンドトラック」

「孤独のサウンドトラック」/ AppleMusic プレイリスト

Apple MUSICの「インディーズ」カテゴリのプレイリストのひとつです。プレイリストの説明を訳すとこんな感じ。

独りきりで過ごす…その立場になってみれば、意外と心地よかったりするものだ。他人から疎外されること…他人との接触に煩わされず、自分の内面に閉じこもったような感覚に浸れる…

なんとも「ビバ、ひきこもり」な病みテイストですが、その楽曲セレクトがですね…

まるで自分が選曲したとしか思えないようなラインナップ

でした。このプレイリストの選者とは、一度じっくり飲みに行きたいです。

まあ、自分のiTunesライブラリに根暗系ロックが多いのは認めますが、別に歌詞で選んでるわけじゃないんですけどねぇ。いつのまにか音楽的にも「孤独」クラスタに入っていたとは。言葉は違っても、音で波長があうんでしょうか。

そんな「お前は俺か」なプレイリストの一部を、その歌詞の病みっぷりとあわせて、ご紹介したいと思います。

これを読んでるそこの引きこもりのあなた、あなたに届け、この想い。

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Isolation / ジョイ・ディヴィジョン

プレイリストのオープニングを飾るのはこの曲。タイトルはまんま「孤立」とか「孤独」ですね。軽快なサウンドと裏腹に、歌詞はめちゃくちゃ重たいです。

Mother I tried please believe me,
I’m doing the best that I can.
I’m ashamed of the things I’ve been put through,
I’m ashamed of the person I am.

Isolation, isolation, isolation.

But if you could just see the beauty,
These things I could never describe,
These pleasures a wayward distraction,
This is my one lucky prize.

(適当訳)
母さん、信じてほしい
これでも、できるかぎり頑張ってきたつもりなんだ
でも、これまで生きてきた軌跡を、僕は恥ずかしく思う
自分という人間を恥ずかしく思う

孤独、孤独、孤独

でももし、何か、
僕にはよく理解できなかったことや
僕にとっては気晴らしでしかなかったことの中に
何か「よかったこと」を見いだしてくれるなら
それは僕にとって望外の喜びなんだ

この歌詞を書いたイアン・カーティスは、この曲の入ったアルバム「Closer」をリリースしたその年、自ら命を絶ちました。

How To Disappear Completely / レディオヘッド

90年代ロックを語るのにかかせないレディオヘッドですが、一番好みのアルバムはこの2000年に出た「KID A」なんですよねぇ。曲のタイトルを訳すと「この世から完全に消え去る方法」でしょうか。

That there, that’s not me
I go where I please
I walk through walls
(略)
I’m not here
This isn’t happening
I’m not here, I’m not here

(適当訳)
そこにいるのは、僕じゃない。
僕は自分の望むところに行くんだ、壁をすり抜けて

僕はここにはいない。これは現実ではない。
僕はここにいない。僕はここにいない。

I Never Learnt To Share / ジェームズ・ブレイク

当代きってのネクラ系アーティストとして、今一番注目株のジェームズ・ブレイク。2011年に出たアルバムからの1曲ですが、歌詞はたったこれだけ。それをエフェクト交えて、延々繰り返します。病んでる度MAXです。

My brother and my sister don’t speak to me,
But I don’t blame them.

(適当訳)
兄も、姉も、僕に話しかけてくれない
でも僕は彼らを責めたりしない

兄も、姉も、僕に話しかけてくれない
でも僕は彼らを責めたりしない
でも僕は彼らを責めたりしない
でも僕は彼らを責めたりしない

兄も、姉も、僕に話しかけてくれない
でも僕は彼らを責めたりしない

彼の過去に一体、何があったんでしょうか。

Once in a lifetime / トーキング・ヘッズ

こちらは、80年代ロックの名盤紹介で必ず出てくるトーキング・ヘッズの「リメイン・イン・ライト」からの1曲。どことなく不気味なPV含め、孤独というよりは「神経症のインテリ」風でしょうか。孤独をこじらせて、独りであれこれ考えすぎた結果、ああああーーーーーーーーっっ、ってなってる感じ。

And you may find yourself living in a shotgun shack
And you may find yourself in another part of the world
And you may find yourself behind the wheel of a large automobile
And you may find yourself in a beautiful house, with a beautiful wife
And you may ask yourself
Well…How did I get here?

Letting the days go by
Let the water hold me down
Letting the days go by
Water flowing underground
Into the blue again
After the money’s gone
Once in a lifetime
Water flowing underground

(適当訳)
ふと君は、汚い掘っ立て小屋に暮らしている自分に気づくかもしれない
ふと君は、世界のどこか知らないところにいる自分に気づくかもしれない
ふと君は、バカでかい車のハンドルを握ってる自分に気づくかもしれない
ふと君は、美しい家で美しい妻と暮らす自分に気づくかもしれない

どうであれ、君はこう思うんだ
「なんで自分はここにいるんだろう?」って

時の流れに身を委ねろ、水中に引きずり込まれる感じで
時の流れに身を委ねろ、流れる地下水のように
お金がなくなりゃ、また元に戻るだけ
地下水みたいに流れていれば、人生一度くらいは…

I know it’s over / ザ・スミス

80年代の楽曲が続きます。モリッシーの芸術的な歌詞が魅力のザ・スミスですが、この詞ものっけから飛ばしてますよねぇ。動画は最近のソロ・コンサートから。

Oh mother, I can feel the soil falling over my head
See, the sea wants to take me
The knife wants to slit me
Do you think you can help me?

And I know it’s over
Still I cling
I don’t know where else I can go
It’s over, it’s over, it’s over

(適当訳)
母さん、頭の上に泥が降ってくるんだ
ほら、海は僕を流し去ろうとするし
ナイフは僕を切り裂こうとしている
僕を助けてくれるかい、母さん

わかってる、もう終わったんだ
でもまだもがいてる
他にどうすればいいかわからないんだ
終わったんだ、終わったんだ、終わったんだ

Space Oddity / デヴィッド・ボウイ

プレイリストの最後は別の曲ですが、本エントリーのトリを飾るのは大御所デヴィッド・ボウイ師匠の名曲。

宇宙船に乗ったトム少佐と、地球にいる管制官との交信内容が歌詞になってるんですが、途中通信が途絶えようとする中、宇宙空間に取り残されそうな少佐のこの言葉が、孤独をかこつ人々の心に訴えかけます。

For here am I sitting in a tin can far above the world
Planet Earth is blue and there’s nothing I can do

(適当訳)
ここ世界のはるか上空で、僕はブリキの缶に座ってる
地球は青く、僕ができることは何もない

この曲を、本職の宇宙飛行士であるクリス・ハドフィールド氏が、実際に宇宙ステーションの中で演奏した動画がYoutubeで2500万回以上再生されています。

全ての孤独な人々に捧ぐ最後の曲を、はるか宇宙ステーションから、クリス・ハドフィールドさんに歌っていただきましょう。

スタンバイの方はよろしいでしょうか。では、張り切ってどうぞ。