2015年12球団合同トライアウトで個人的に注目したい選手3名

やわなべです。

華やかなドラフト会議の影で、今年も多くのプロ野球選手が戦力外として退団を余儀なくされています。復活を期すチャンスである12球団の合同トライアウトが今月の10日に静岡の草薙球場で行われるんですが、先日その参加選手が発表されました。

【投手】▽阪神 加藤康介(37)、玉置隆(29)、藤原正典(27)、西村憲(29=元阪神)▽ヤクルト 江村将也(28)、大場達也(26)、金伏ウーゴ(26)、正田樹(34=元ヤクルト)▽ロッテ 中後悠平(26)、上野大樹(29)、矢地健人(27)▽日本ハム 河野秀数(27)、森内壽春(30)▽楽天 上園啓史(31)、藤江均(29)▽中日 山内壮馬(30)▽DeNA 加賀美希昇(27)、大田阿斗里(26)、土屋健二(25)、今井金太(21)、菊池和正(33=元DeNA)、伊藤拓郎(22=元DeNA)▽広島 池ノ内亮介(27)、塚田晃平(26=元広島)▽オリックス 柴田健斗(26)、中山慎也(33)、榊原諒(30)、前田祐二(29)、甲斐拓哉(24=元オリックス)▽西武 田中靖洋(28)▽巨人 雨宮敬(28=元巨人)▽ソフトバンク 日高亮(25)、中村恵吾(26)、北方悠誠(21)

 【野手】▽阪神田上健一(27)▽ヤクルト 佐藤貴規(22=元ヤクルト)▽ロッテ 角晃多(24=元ロッテ)▽日本ハム 鵜久森淳志(28)、佐藤賢治(27)、大平成一(26=元日本ハム)▽広島 中村憲(26)、三家和真(22=元広島)▽オリックス 原大輝(27)、山本和作(29)▽西武 林崎遼(27)▽渡辺貴洋(23=元巨人)▽中日 藤沢拓斗(25)▽ソフトバンク 白根尚貴(22)

トライアウトに元ヤクルト正田樹ら/参加者一覧 – 野球 : 日刊スポーツ

総勢48名、今年は投手が多いですね。

「トライアウトそのものが形骸化している」という批判もあって、ここでの結果が即再就職の決め手になるかというと、実際にはそうでないところもあるようです。

が、藁をもつかむ思いの選手達にとって、またとないチャンスであることは確か。個人的に参加選手の中で注目している選手をあげてみます。

ちな虎、ちな檻目線ということでよろしくです。

スポンサーリンク

白根尚貴(22) 前ソフトバンク育成 

島根の開成高校出身の22歳。在校時は「島根のジャイアン」などと評された大型内野手。2011年のソフトバンクのドラ4で入団するも、その後育成落ち。

ルール上、育成選手として契約できる上限は3年で、その後は自動的に自由契約となるのですが、白根は去年がその3年目。一旦そこで戦力外、自由契約となったものの、その後育成としてソフトバンクと再契約を交わしていました。ソフトバンクは来季も育成契約を継続する意志があったようですが、本人が「5年やって支配下枠を勝ち取れないようなら辞める」と退路を断って、今回志願の自由契約、トライアウト参加です。

ソフトバンク白根「後悔ない」育成蹴りトライアウト – 野球 : 日刊スポーツ

去年ソフトバンクが同じように育成3年目で「一旦自由契約、かーらーの、育成再契約」しようとした亀澤恭平選手に、中日が支配下契約を持ちかけ、結果的に今季1軍でセカンドのレギュラー争いをするほどの活躍ぶりでしたが、それを見て期するところもあったのかもしれません。

そんな白根選手の今期の成績はというと、2軍で主にサードとして59試合に出場。打率.274 本塁打3、と申し分のない成績です。(ちなみに3軍成績だと.335 本6)サードの守備も2軍の57試合で失策2。実際見てないんで守備範囲のほどはわかりませんが、数字だけだと支配下契約になっててもおかしくない。

ちなみにサードに不安を抱えるチームのひとつに我が阪神がありまして、来季に向け大物外国人選手を獲得するとかしないとか報道がなされてるわけですが、そんなタイガースのサードのプロスペクト選手となると、筆頭格は25歳の陽川選手。今季白根と同じくらいの50数試合、2軍でサードとして出場していて .213 本3 失策5。ソフバンの育成の方がいいじゃん。

阪神は今年のドラフトでも内野手獲ってないですし、枠があれば1年くらい囲っといてもいいんじゃないでしょうかねぇ。この「枠があれば」ってのが一番厳しい条件なんでしょうけど。

てか、2軍でこの数字残しても支配下契約勝ち取れないソフトバンクの選手層、厚すぎ。

田中靖洋(28) 前西武

2005年の西武の高校ドラフト4位の投手。2010年から徐々に中継ぎで1軍で使われるようになり、今季は初勝利含む18試合、26イニングの登板で防御率も1.35と、地味ながらもキャリアハイ的な成績。

そんな彼への戦力外通告には、ライオンズファンからも意外との声が多いようです。この選手も私はちゃんと見たことないんですが、WHIP(1イニングあたり、どれだけランナーを出すかの指標)1.12と悪くない。ケガとかいう声も聞かないし、ホントなんで戦力外になったんだろう。

中継ぎ陣が残念の極みだった今季オリックスでは、それまで阪神で鳴かず飛ばずだった三十路の白仁田投手を昨オフトレードで獲得、だれも期待してなかったところが、よもやの43試合に登板する活躍ぶりでした。もし、来季田中が中継ぎ手薄なチームに入れば、今季の白仁田と同じような活躍が見られるかもしれません。ただオリックスは、今オフ左投げの投手を派手に切りましたからねぇ。優先順位としては左腕でしょうけど。

ちなみに昨年、同じように1軍でそこそこ登板しながら戦力外を受けた選手に当時DeNAの藤江均選手がいて、その時も意外の声がありました。結局、彼はトライアウトで楽天に拾われ、その様子は毎年恒例の「戦力外通告」のTV番組にもとりあげられたわけですが、今季楽天での1軍登板はわずか2試合、2年連続の戦力外通告を受け、2年連続でトライアウトに名を連ねてます。

西村憲(29) 元阪神

2008年の阪神のドラ4投手。2010年に早くも頭角を現し、セットアッパーとして65試合で7勝14ホールドの大活躍。当時、阪神ファンの誰もが「藤川球児の後継者は西村だ」と確信したものです。

が、その後ヒジを故障してしまいまして、2012年に手術するも、全盛期の球威は戻らず、2014年に見切りをつけられ戦力外となりました。去年のトライアウトでも声はかからずじまい。

「ケガならしょうがないかな」と思ってたんですが、本人はあきらめなかったようで、今年、独立リーグの石川ミリオンスターズに加入。クローザーとして26試合に登板、2勝11セーブ、防御率0.00という圧倒的な成績を残しました。

完全復活!元阪神タイガースの西村憲投手は、石川ミリオンスターズの守護神からNPB復帰を目指す(土井麻由実) – 個人 – Yahoo!ニュース

この記事なんか読むと、かつての全盛時の記憶とあいまって、どこかで復活して欲しいと切に願いたいところですが…

今年撮影された独立リーグでの投球を見る限り、ストレートの球威は戻ってない印象。それだけ独立リーグとプロの差があるってことなんでしょうか。

西村以外にも、今年プロ球団に所属していなかった選手が、12名トライアウトに参加しています。(冒頭記事中で「元○○」となってる選手)

独立リーグがプロ野球から脱落した選手の再雇用のバッファとして機能しているなら、それはそれでいいのかな、とは思いますね。