プレミア12の日本代表以外のメンバーがイマイチ微妙な理由

やわなべです。

阪神、オリックスファンとしては、今オフは喪に服す期間。プレミア12も昨日の日米戦を始めて観戦しました。

日本が強くて盛り上がってるように見える反面、WBCと違って、アメリカなど他の参加国の本気度が劣るんじゃないかという声もあります。

そうですね。ただ、それも無理からぬところでしてね…

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プレミア12の主催はWBSCという組織

プレミア12は世界野球ソフトボール連盟(WBSC)という組織が主催しています。WBSCってのは「World Baseball Softball Confederation」の頭文字をとってそう呼ばれてるんですが、ベースボールの「B」はいいとして「S」はソフトボールの「S」なんですね。

WBSC公式サイトの「About」ページを見るとこんな組織のようです。

・2013年に国際ソフトボール連盟(ISF)、国際ベースボール連盟(IBAF)の歴史的合併によって設立された
・本部はスイスのローザンヌ。現会長はリカルド・フラッカーリ氏。
・2013年のIOC(国際オリンピック委員会)の会合において、両競技を代表する国際機関として認知された存在である

WBSCについて

ともにオリンピック競技から外されてしまった「野球」と「ソフトボール」という2つの球技の国際機関が、その国際的地位向上を目指して合併してできた組織のようです。この経緯を見ても、オリンピック委員会との交渉窓口という位置づけが存在意義として大きいようです。

日本は、野球・ソフトボール、ともに人気競技で国際的にも強いだけでなく、5年後にオリンピックの自国開催を控えてるわけですから、この組織の目的に対し、これ以上に賛同しようとする国は他にないと思われます。

今回、韓国方面から「プレミア12は日本による日本のための大会」などという声があがるのは(予選で負けた負け惜しみを差し引いても)十分、理由があるものかと思います。

米国もまた、同じように野球人気の高い国なんですが、今大会、米メジャーリーグ(MLB)の各球団が、所属のメジャーリーガー40人枠の選手の参加を見送りました。スポーツナビではその辺りを掘り下げて考察しています。

聞くところによると、プレミア12誕生の裏には、MLB、選手会主催のWBCを米国以外で開催するのは難しいとの考えから、自国開催できる新たな国際大会を標榜したNPBの並々ならぬ熱意があったという。だがWBSCを前面に押し出したとしても、下部組織のIBAF(国際野球連盟/WBSC、IBAFともにリカルド・フラッカーリ氏が会長を務める)がMLBから資金援助を受けていることを考えれば、やはりMLBにWBSCの権威は通用するはずもない。

MLBから見たプレミア12の真実『世界一を決める大会』の認識はない – スポーツナビ

MLBがガチで音頭をとって主催する、WBC(World Baseball Classic)と比べ、参加国の本気度に温度差があるのは仕方がないでしょう。

元巨人でMLBで活躍する上原浩治投手もブログで、「大会が行われることには賛成ですが…。はたして世界一を決める大会なのだろうか…」、「ちょっとアメリカでは、この大会自体の知名度が… 」なんて書いて、一部批判されるシーンもあったようですが、アメリカ現地の、大多数のMLBファンの感想もおおむね似たところではないかと思います。

中南米のお国事情

アメリカ代表メンバーが決まったことを報じた同国の下の記事では、当初10月10日に設定されていた参加国の代表選手の選出期限に、半分以上の国が期限内に発表できなかったことを報じています。

U.S. Unveils Premier 12 Roster As Start Of Event Nears – BaseballAmerica.com

メキシコの野球連盟(日本のNPBにあたる)に至っては、プレミア12の参加を辞退し、代わりにパナマに出てもらおう、なんて動きすらあったそうな。同国出身の元メジャーリーガー、バレンズエラ氏らの働きによって、かろうじて参加に至ったとの噂もあるんだとか。

さらには、ドミニカ共和国、ベネズエラ、プエルトリコといった暖かい国では「ウインターリーグ」というものがあってですね、プレミア12の開催時期は、もろリーグの開催時期とバッティングしてしまうんですよ。そこへ来てMLBの選手が参加不可となったら、これらの国は、代表チームの編成そのものが危ういといった状況になってしまうわけです。

こうしたアメリカ圏の事情を考えると、国際大会を11月に開催する、というところもネックだったように思えます。先のスポニチの記事では、MLBのコミッショナーによるWBCの開催時期に関するコメントも引用されています。

現在のシーズン運営上では、この時期(3月)以外に開催するのは難しい。シーズン終了後では長いシーズンを戦った選手に負担がかかるし、すでに季節が冬に入っており野球をするのに適していない。

ただ、そんな日本だけが盛り上がってるような状況であっても、楽しむ方法はあると思うんですよ。

今来てる米代表は、本気で戦うハングリーなやつらだ

今回のアメリカ代表は、メジャーにあがれない(あるいは数試合経験があるという程度)のマイナーの20代後半の選手が中心です。WBCや日米野球で来るレベルからは数段落ちます。アニメ「MAJOR」で見たような、国をあげたガチンコ総力戦を期待する向きには、やや物足りないかもしれません。

が、この「20代後半のメジャーに近いマイナー選手」というのはですね、日本のプロ野球に助っ人外人として年俸5000万くらいで来ることが多い層なわけですよ。

本人らも、メジャーの枠からはずれた中で「ガイジン」需要の高いアジア市場で第2の人生へのアピールに意気込む選手も多いのではないでしょうか。

なので、日米戦などはレベル的に「NPB日本代表 vs 助っ人外人代表」くらいの感覚で見るとちょうどいいレベルで楽しめるんじゃないかと思います。(そう考えると、14日先発の巨人菅野投手はちょっとビビりすぎのように感じましたが)

ちなみに先ほどの英文記事では、今回の米代表選手の注目選手としてメジャー枠からは外れてはいるものの、プロスペクト枠から参加の若手3選手を筆頭にてあげてます。

・ ガビン・ケッキーニ(遊撃手、メッツ)
・ ジェイコブ・メイ(外野手、ホワイトソックス)
・ ブレット・フィリップス(外野手、ブリュワーズ)

それに次ぐ選手として、7月にトロントで行われた「Pan American Games」という国際大会に代表選手として出場した3選手をあげてます。

・ブレット・アイブナー(外野手、ロイヤルズ)
・マット・マクブライド(DH/一塁手、フィリーズ)
・テイラー・パストロニッキー(内野手、フィリーズ)

特にマクブライド選手は今大会好調で、14日の対日本戦でも菅野投手からホームラン打ってました。もしかしたら来年の開幕、巨人や楽天あたりで普通にファースト守ってるかもしれませんよ。