はじめての確定申告、副業収入と株収入がある私がやったことまとめ

やわなべです。

はじめて確定申告してきました。申告手続きのノウハウはネットにいっぱい転がってますが、要点さえ抑えればやること自体はそんなに大したことなかったです。私の条件に近い方であればトータル半日かからないかと。私の条件というのは以下です。

・勤め先で給与収入があり、年末調整済み
副業収入ありだけど、年間100万以下
・株の譲渡益の収入ありで、特定口座の源泉徴収にしていない

というわけで、以下、やったことを備忘録がてらに。あ、ちなみに「自分が申告が必要かどうか」については以前考察したこちらを参考にしていただければ。

「20と38の壁」ブログ収入が年間いくらあれば、確定申告しないといけないのか?

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確定申告、怖くないよ

確定申告、言葉の響きだけだと「死刑宣告」みたいでおののきますが、やらないといけないことを冷静にまとめると、

・申告書という書類作る
・税務署に提出する
・税金払う

以上を2/16〜3/15までに完了する、これだけです。

私と同じ条件であれば、申告書作成の準備に必要な物は、以下の3つ

・勤め先で年末調整の際に発行される、「源泉徴収票」
・昨年の「副業収入の収益状況まとめ」
・昨年の「株の収益状況まとめ」

後ろ2つの「まとめ」をどうやって作ったか、から説明します。不要な方は飛ばしてください。

「副業収入の収益状況まとめ」を作る

副業収入を申告するには、以下の3パターンがあります。

・副収入を雑所得として申告
白色申告
青色申告

副業が本業収入と変わらないレベルになっていれば、後者のいずれかを選択した方がいいんでしょう。後者2つは「雑所得」と違って「事業所得」つまり、ガチの個人事業という位置づけになります。

事業所得だと、いわゆる「帳簿」の作成・提出が必要ですが、事業所得だからといって税率が変わるわけでもなく、青色まで行かないと控除(経費)積み増しの優遇もありません。(青色申告だと、MAX65万円の特別控除がつくので節税効果が高い)

雑所得と事業所得の境目は明確ではないようで、私のように、たまたま得た広告収入、かつ、年間通じても100万円にも満たないような場合、雑所得として計上しといて、ほぼ問題ないと思います。後で書きますが、明細も領収書もない経費を計上した書類で税務署に提出しても、お咎めどころか質問すらありませんでした。

まわりが「確定申告、面倒」と言う理由の大半は「帳簿づけ」のプロセスなんでしょうし、青色まで行かないと節税メリットもないわけです。雑所得で怒られないうちは雑所得でいいじゃないか、楽なんだもの(みつお)

てか、自分が調べた限り、白色申告をするメリットがどこにあるのか、よくわかりませんでした。そこまでいくなら、開業届を出して青色化し、65万の控除受けられるまでがんばった方がよさそう。

雑所得での申告に必要な「まとめ」

というわけで、今回は雑所得として申請するので、帳簿を作成する必要はありません。

申告書に書くのは、最終的なお金の出どころごとに、「どこからもらったか」年間通じて「いくらもらったのか」それを得るための「経費がいくらだったか」の箇条書きです。つまり、アフィリエイターのブログのドヤ顔報告で見るような、

・A8.net xxxxxx円
・アドセンス xxxxx円
・リンクシェア xxxxx円

といったレベルで年間集計するだけでいいってことです。簡単でしょ。

まずエクセルなどで、「場所」「住所」「収入」「経費」の4項目からなる表を作ります。提出はしないんで体裁は気にしなくていいです。そこにASPごとに年間の収入、経費をまとめて転記していきます。「場所」は、そのASPの運営会社名「住所」はその本社住所を書きます。

「収入」には、各ASPで「昨年1年間に確定した金額」を書けばいいでしょう。A8.netであれば、管理画面の「詳細レポート」よりも「振込レポート」で見るのが早いです。ここだと、別のエントリーで書いた、確定後に発生する「調整金額」や、経費となる「報酬支払手数料」も一覧できるので。

素朴な疑問、A8.netのアフィリエイトの売上っていつ計上すればいいのさ?

振込レポートの「振込年月」ではなく「対象年月」が去年の1月から12月分を対象として、「振込対象金額」の年間合計を収入欄に、「手数料」の合計を「経費」欄に書き込みます。

こんな感じ。(金額はダミーです)

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ASPの各会社の住所をまとめて書いてあるブログなんかもありますけど、古い情報かもしれないんで各社の公式をあたった方がいいですよ。まぁASPに問い合わせなんてしないでしょうが。

ASPからの報酬振込手数料以外だと、サーバー代とドメイン代は、確実に経費といえます。これらはASPごとに経費が分かれているわけではないんで、一番額の多いASPの経費に足しておいていいんじゃないかと。

どこまで経費計上をがんばるべきか

ここで、がんばって他の支出も経費として計上すれば、課税対象の所得が減って、節税の効果があります。が、どこまでがんばる価値があるかは、人によるでしょう。

最終的に給与と副業収入を足した所得(収入から控除を引いた金額)に所得税率をかけたものが納める税金になります。年末調整済みの場合は、副業所得によって増えた差額分を追加で払うことになります。

その所得税率は国税庁のサイトで確認できます。

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No.2260 所得税の税率|所得税|国税庁

源泉徴収票の所得欄を見れば、自分がどの税率ランクにあるのかがわかります。実はサラリーマンのお給料には、結構な優遇的控除が勝手に適用されてるので、額面年収と比べて所得額はかなり低いはずです。

仮に給与所得が300万円だったとしましょう。上の表だと「195万円を超え 330万円以下」にあたり、税率は10%です。

300万 x 10% – 97,500円 = 202,500円

これが所得税として源泉徴収で給料から天引きされてるはずです。たいていちょっと多めに取られてて、取り過ぎた分が年末調整で還付されます。

ここに、たとえば確定申告で、副業収入78万円、そこから基礎控除38万円を引いた所得40万円を経費ゼロで追加するとすれば、おめでとうございます。税率ランクが上がって所得税率は倍の20%となります。ここでポイントは、副業収入だけでなく、すでに納付済みの給与所得も20%の税率で再計算するってこと。

ただ、さすがに税額が急にジャンプアップしないよう、うまく控除額が設定されていて、再計算した副業込みの所得税は、

340万 x 20% – 427,500 = 252,500

追加で払う税金は、差額の5万円となります。

副業収入の経費として10万円計上した場合、所得はぴったり330万円となって税率は10%のまま。

330万 x 10% – 97,500 = 232,500

追加で払う差額は3万円となって、2万円の差が出てきます。この場合は経費計上を意識した方がいい例ですね。特に、所得が税率ランクの上辺付近にある場合は、いろいろシミュレーションしてみるとよいでしょう。

税率ランクが10%で変わらない場合、税額1万円を減らすためには

1万円 ÷ 10% = 10万円

分の経費の上積みが必要です。税率5%の方なら20万円です。

必要経費は当然計上するとしても、ブログやアフィリエイト収入で、後付けでふた桁万円の経費の上積み要素を探すのって、かなり難しいんじゃないでしょうか。

いくら雑収入の経費申告が証拠なしの言い値だからといって、怪しいと思われたら後で電話がかかってくるかもしれませんので、ほどほどにしましょうね。

「株の収益状況まとめ」を作る

お次は「株の収益状況まとめ」です。こちらは雑所得と違って、1年間に行った売買の銘柄ごとに得た金額と、取得金額、それぞれの日付の一覧表の提示が必要です。税率も一律20%なんで、税金を減らそうと、あがく要素もありません。

まず、お使いの証券口座のアカウント画面で自分の口座が「一般口座」か「特定口座」か、後者であれば、源泉徴収のあり・なしを確認します。源泉ありの特定口座の場合は、このステップそのものが不要です。

源泉なしの特定口座の場合は、証券会社がこの一覧表を作ってくれるので、それを「まとめ」として、そのまま添付すればOKです。面倒なのは「一般口座」の人、ご愁傷さまです。

何故か私もそうだったんですが、一般口座の場合、自分自身で去年の売買を「総ざらえ」しないといけません。今回、一番時間がかかったのがここ。恨むなら口座開設時の自分を恨みましょう。一般口座にしておくメリットは現状ほとんどないので、まだの人は特定口座にさっさと切り替えたほうがいいでしょう。

一般口座の場合、証券会社の取引履歴から、去年1年間の約定履歴をCSVでダウンロードします。このうち、積立購入している投資信託など、年をまたいで保有しているものは対象外。要は、去年1年間に「手仕舞い」した取引と、それを「取得した」明細を抽出します。2014年に買って、2015年に売った銘柄があれば、遡って2014年の買い約定の明細を参照します。

あとは副収入と同じく「銘柄」ごとに、こういう明細票を作ればOKです。

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例えばイオン株は、1月に1,201円で100株買って、4月に1,515円で売りました。それぞれ199円ずつの手数料がかかったのを、譲渡、取得、手数料の3つに分けて書くわけです。これ、私の実際の取引の一部ですが、全部書いたらまあ、面倒でした。たとえば複数回に分けて買った銘柄を一度に売った場合は、取得単価を平均して書くとか。

全部転記できたら、「譲渡収入」「取得費」「委託手数料」の3項目を縦に合計して、年間合計を計算しておきます(これをあとで転記します)

そして、この表は税務署に添付資料として提出するので、プリントアウトします。

ここまでで申告書作成に必要な3つの資料が揃いました。

申告書の作成

ここまで3つの資料があれば、国税庁のウェブサイトから、確定申告の申告書を作成することができます。

【確定申告書等作成コーナー】-TOP-画面

ID登録は不要、入力途中でいつでもデータを途中保存でき、後日アップロードして再開ということもできます。

ただ、画面や入力項目が多く、それぞれの説明も少なくて、ややとっつきにくいシステムでもあります。

途中、どうしても、やりとげる自信がなくなったら、上の3つの資料と印鑑を持って、直接管轄の税務署へ行ったほうが早いかもしれません。そこでもやることは以下と同じですが、どこに何を入力すればいいか、手とり足とり教えてくれるでしょうから。

申告書作成開始

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申告書の新規作成は上の画面の「作成開始」から。途中保存した場合は、左下の「作成再開」でアップロードすることで、入力を再開できます。

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右の「書面提出」を選択。(e-taxの必要性は最後までわからなかった)この後、入力環境の確認的な画面を経て、次の画面へ

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「所得税コーナーへ」を選びます。

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この青赤の選択は、イコール「申告書A」か「申告書B」かの違いです。株の譲渡益の申告があるなら赤、雑所得だけなら簡易版である青でいいはず。以下は、右の赤を選んだ場合の手順です。

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e-Taxではなく、「印刷して提出」を選択します。てか、さっき選ばなかったっけ?

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ずらずらーっと入力項目の一覧が出てきますが、このうち入力が必要なのは3ヶ所。そうです。最初に用意した3つの資料と1対1で入力していけばいいんです。

・「源泉徴収票」を元に「給与所得」欄を入力
・「副業収益まとめ」を元に「雑所得 その他」欄を入力
・「株収益まとめ」を元に「株式等の譲渡所得等」欄を入力

ちなみに、これ以降、

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どの画面でも一番下に出ている、「入力データの保存」を押すことで、途中まで入力したデータをダウンロード保存することができます。入力には時間がかかるので、こまめに保存しながらするといいでしょう。保存したデータは最初の画面でアップロードすれば、続きの入力ができますよ。

給与所得欄の入力

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はい、やる気も一気に失せそうな画面が出てきました。が、ドントウォーリー、年末調整済みの源泉徴収票があれば、その数字をいくつか転記すればいいだけです。

左上の「源泉徴収票の見本を表示する」のボタンを押すと、ポップアップで源泉徴収票のイメージが出てきます。

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すみません、たぶん画像が小さくて見えないと思いますが、右にポップアップで出てる 源泉徴収票のイメージに色付けされた枠と、同じ色の枠の数字を転記していけばOKです。ここより面倒な入力はこれ以降ありませんから、ボケ防止の脳トレだと思って頑張りましょう。イラッとして数字入れ間違えちゃダメよ。

雑所得 その他欄の入力

次に「雑所得」ここで副業収入の明細を入れていきます。

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一番右の源泉徴収の欄は無視していいです。「項目」はアフィリエイトやアドセンス収入なら一律で「広告収入」でいいでしょう。以下、

・「名称」= ASPの運営会社名
・「場所」= 同、本社住所
・「収入金額」= 同ASPからの収入合計
・「必要経費」= 同ASPからの経費(サーバー・ドメイン代はどれかの明細に加える)

の要領で、まとめ資料の値をコピペしていけばOKです。

株式等の譲渡所得等 欄の入力

次は、株収益の入力。

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すでにエクセルで一覧表を作っているので、下の「作成済み」を選びます。

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いっぱい項目がありますが、入れるのは3つだけ。

① 譲渡した金額の年間合計
② 取得した金額の年間合計
③ 支払手数料の年間合計

上の資料で最後に縦に合計した3つの数字を転記しましょう。

収入の入力は以上です。

控除、住民税など

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3つの収入入力を確定して次に進むと、今度は控除の画面が出てきます。年末調整で全てやってるはずなので省略しますが、もし、年末調整に漏れていた控除があれば、ここで追加入力すれば税金が返ってきます。私はやってないですが「ふるさと納税」の入力も、ここの「寄付金控除」のところですね。

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控除入力の次に「住民税・事業税に関する事項」というのがあります。飛ばしてもいいですが、ひとつ説明しといた方がいい箇所があるので、ボタンをクリックしてみます。

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ここ。住民税を給与天引きにするか、自分で払うかの選択です。お勤めの会社が、住民税を天引きの形で代理で支払っている場合、今回申告入力した所得額が会社に通知され、副業がバレる原因になる、かも、しれません。

給与以外の所得の金額がバレるだけなら「いやー、たまたま買った株で儲かりまして〜」で、済むかもですが、実際、どのような形で通知が行くのかは知りません。ここらへん、不安のある方は「自分で納付」にチェックしておくとよいでしょう。

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最後に氏名、住所の入力です。ここで納税地を「住所」とすると、自宅近くの管轄の税務署がどこかがわかるので、そこへ書類を持っていって手続きすることになります。

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お疲れ様でした。この画面下の「帳票表示・印刷」で、控え付き申告資料一式がのPDFでダウンロードされます。

この画面の前後で、ご丁寧に「あなたの税額はxxxx円です。3/15までに払ってね」という、うっかりクリックしたアダルトサイトみたいなポップアップが出てきます。

「えっ、そんな高いの?」と思った方は、上で書いた、所得税率表と見合わせて、いろいろ経費計上のシミュレーションをしてみるといいでしょう。

念のため、入力データをあとから修正できるよう、この画面下にある「入力データの保存」で、ちゃんと保存しておきましょうね。

印刷したPDFのうち、提出するのは控えを除いた先頭3枚なので、1枚目に印鑑を押し「源泉徴収票」と「株の収益状況まとめ」を添付して、税務署へ持っていけばOKです。源泉徴収票の原本は返却されないので、もし他の用途で使う予定がある場合は、コピーを取っておくとよいでしょう。

提出だけなら10秒で終わった

というわけで、以上の作業をした翌日の午後イチに税務署へ出頭。書類と念のためのハンコだけ持って行きました。相談コーナーには先客が何人かいたようですが、提出するだけの窓口には誰もいず、担当の方がざっと目を通して「はい、これで終わりです。ご苦労様でした」で終了。拍子抜けです。

年末調整済で、かつ、副業収入の額が大したことなく、経費の計上も控えめだったんで、「突っ込み甲斐なし、釈放」って感じだったのかもしれません。

肝心の税金を納める納付書がないので「納付書はどこで?」と聞いたら、その場で納付額だけ転記した納付書をくれました。帰り道に郵便局で支払いを済ませ、初めての確定申告ミッション、コンプリートです。

来年に向けての教訓としては、そうですね、

・証券口座は特定口座にしておこう
・副業収入が年200万を超えそうになったあたりから、青色申告の準備を始めたほうがいいかも

といったところでしょうか。ところで、、、

e-Taxって、なにするやつなんでしょうか?