日経電子版を1ヶ月購読してみた感想

やわなべです。

先日、にわかなnote人気に寄せてた戯れ言を書いたりしてました。

noteの個別課金を導入すべきは新聞の電子版だろう

その際、最新の各新聞社の電子版事情について綿密なリサーチ(だら見)を行ってたんですが、日頃ネットで接する情報とまた違った面白さを感じて、気が付くと、日経新聞の電子版を購読してしまってました。もうじき1ヶ月になるんで、その感想を。

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日経電子版 月額4200円

日経電子版の料金は月額4200円です。

その他の候補としては、3000円/月の、WSJこと「ウォール・ストリート・ジャーナル日本版」があります。経済系ニュースの速報であれば日経と同等かもしれませんし、国際ニュースだとWSJの方が質は上でしょう。

The Wall Street Journal – Wsj.com

ただ、国際ニュースは雑誌読み放題サービスの「dマガジン」で読んでる「Newsweek日本版」でおおむねキャッチアップできてるんですよねぇ。「dマガジン」についてはこちら↓

雑誌読み放題のdマガジンを試したが最高だ。終了しないでくれ!

反面、今の情報収集で「入ってこないなー」と感じてたのは、国内の政治情勢、特に新しい法案審議や法改正の動きだったり、国内企業のIR系の情報でした。そこで、その辺りを保管できそうな日経電子版をチョイスした次第です。

NewsPicsのような「キュレーション系ニュースサイト?」を日経電子版と比較する向きもあるようですが、個人的には、ちょっと違うかな、という印象。どちらかと言うと、識者のコメントとかノイズとしか考えないほうなんで。

ご購読の申し込み:日本経済新聞・日経電子版

日経電子版の購読はクレジットカードの登録ですぐに完了し、その日の新聞から購読することができます。申込み月の料金は無料ですが、これは、月半ばで購読開始した人向けの配慮であって、無料期間中に解約しても、1ヶ月分の料金はかかるようですから、セコい事は考えないように。

電子版のアプリはiOS/Android揃ってますし、パソコン用のサイトでも同様に閲覧できます。

1ヶ月購読してみた感想

というわけで2月に購読開始して、1ヶ月弱、使って感じた印象を一言で表すと、

イメージしてたより情報量が少ない

ってこと。あ、いや内容が薄いとか言いたいわけじゃないですよ。

Screenshot_2016-03-03-15-18-45.png

これは電子版で見た昨日の日経1面の記事一覧です。(無料会員だと本文どころか見出しすら見れません)

5本の記事とコラムの「春秋」からなってます。「え、これだけ? 電子版、紙より記事はしょってんじゃないの?」ってのが第一印象でした。

iPad向けに紙面レイアウトそのまま読めるビューワアプリがあるんで、それで同じ日の1面イメージを見てみると、

IMG_0077.PNG

ああ、ほんとに5つしか記事ないんだ。そんなもんなのかと。紙にびっちり文字が埋まった印象が強くて、実物以上に情報量が多い印象を持っていたようです。

思ったより少なかったのは記事の数だけではありません。イメージしてたよりも新聞記事って短いもんなんですよね。

ブログ感覚で読んでると「リードの文章があって、アドセンス広告があって、さあここから本文」というところで、続きがなくて、ぶつ切れで終わってるような感じ。

トップ記事でも2000字ないですし、人気コラム「私の履歴書」も1回の連載が1000文字ちょい、小さい囲み記事に至っては1段落で終わります。ちなみに私のブログはいつも長くて多くの方から不評を買っているのですが、今お読みのこの記事だけでも3000字超えてます。

繰り返しますが、新聞記事の内容が薄い、なんて言いたいのではなくて、「新聞記事ってのは事実を早く伝えることに徹した文章なんだな」という当たり前のことを改めて感じた次第です。その情報をどう受け止めるかは、本来、新聞の知ったこっちゃないわけですよね。この「解釈を自分で付け加えないといけない」という点で、ネットでの情報収集とは根本的に質が違うなぁ、という印象です。

もし、あなたが毎朝スマホでSNSやRSSリーダーを巡回してて、1000文字くらいのブログ記事を5本読んでいるとしたら、新聞の1面まるまる読んでるのと同じ情報量をインプットをしてる、ってことになります。しかも濃厚な書き手の意見・見解つきで。

そこがインターネッツの面白さでもあるのですが、インプットに多少疲れを感じるようであれば、他人の意見に接しすぎたことによる拒否反応かもしれません。新聞のような客観性の強いインプットで中和するのもいいかもです。

私の読み方

ではここで私の毎朝の巡回ルート的な日経電子版の読み方をご紹介します。「どうでもええわ」と言いたい気持ちはわかりますが聞いてくださいよ。

1. 「日経電子版」の「マーケット」で、最新のドル円相場と、前日のNYダウの終値をチェック

2. 「日経電子版」の「速報」「トップ」の見出しをチェック。気になった記事はその場で読む

3. 「朝刊・夕刊」の今日の朝刊の「1面」から「マーケット」面まで、ざーっと見出しに目を通す。気になった記事はその場で読む

4. 「Myニュース」で、チェックしてる連載記事を読む

1日平均して最後まで読む記事数は10前後、かかるのは10分くらいでしょうか。早いですよ。ポイントとしては、

・気になる個別記事はその場で読んで、クリップとかしない
・連載/コラムで気に入ったものは「フォロー」して、「Myニュース」で新着記事をチェックする

この2点でしょうか。「Myニュース」に入れてチェックしてる連載系は以下です。

・「Financial Times」(翻訳記事)
・「羅針盤」 / 「ポジション」(マーケット欄のコラム)
・「ニュースこう読む」
・「モバイルの達人」
・「コンフィデンシャル」(電子版独自コンテンツ? 企業の内部事情なんかが週刊誌的に書かれてる連載)

それ以外に「Fintech」だとか「2016年米大統領線」といった時事キーワードもタグ的にフォローすることができます。「私の履歴書」もなぜかキーワード扱いです。

逆に読まないのは「スポーツ/社会/文化面」と、誰に向けて書いてるのか全然わからない「社説」ですね。夕刊も読んだことない。日曜版は書評欄が面白いんで結構好きです。

毎朝の情報収集ルーチンの先頭に日経電子版が割り込む形になったんで、もともと優先度の低かったSNSを見る時間がかなり減りました。はてぶとかもう全く見てないです。

今後への期待

しばらく解約するつもりはないのですが、改善希望ふくめ、今後に期待したい点も書いときます。

iOSとAndroidでメニューの場所を統一してほしい

カテゴリや紙面を選択するナビゲーションメニューがiPadアプリでは画面下、Android版だと画面上部についてます。両方使ってると混乱するんで統一して欲しいんですよね。

過去記事との連動性を高めてほしい

「電子版」には記事下に関連記事や連載のバックナンバーへのリンクがあるんですが、紙面連動の「朝刊・夕刊」にはそれがありません。紙面に「xx面に関連記事」とあるところは、その記事へジャンプできるんですけどね。

紙と違って過去記事とも連携できるんだから、たとえば記事内の企業名クリックしたらその企業に関連する過去記事リストや、IR情報へたどりつけるとかになってたら、メディアとしてのコンテンツ価値が上がると思うんですよね。

と、ここまで考えて「それって日経テレコンなのでは?」と思いました。

日経テレコン

「日経テレコン」は会員制の記事検索サービスなんですが、電子版の会員とはまた別で、月額8000円からのサービスです。料金はともかく、サービス連携してくれると、立体的な経済情報を提供するメディアとして、速報性以上の価値が出てくるんじゃないかと思います。

実はこの日経テレコン、楽天証券の口座を持ってる人なら同社の取引ツールである「マーケットスピード」から参照できるんですよね。楽天証券はSBI証券よりも取引手数料が高いので敬遠してたんですが、情報収集用に口座作ろうと今準備中です。

で? 結局おすすめなの?

話がそれましたが、「で、どうなの、結局、今さら新聞読む価値あるの?」と聞かれれば、うーん、一概には言いがたいとしか。

少なくとも、「これから就活」とか「新社会人生活スタート」とかで「一応、常識として読んどいた方がいいのかなぁ」という漠然としたレベルであれば、毎月4200円分の価値を得るのは難しいかもしれません。

先に書いたように、新聞はなんといっても「速報性」を最重要視したメディアなので、個々の情報をどう咀嚼し、受け止めるべきかは、結局、読者の判断に丸投げされるんですよね。

そこで自分なりに判断ができず、結局SNSやテレビのコメントなどで「他人の意見」を参照しようとするのであれば、新聞にコストかける価値は少ないかな、と。それならむしろ、偏っていたとしても、本当に自分の興味のある情報の収集に時間とお金をさく方がいいのではないかと思います。

たとえば、興味ある分野に関する本を毎月2000円分でも買って読んでいれば、一般常識には欠けてても、人と違った情報網と知見を持つ「オモロい人間」になれる可能性は高いです。そうして得た「自分なりのものの見方」って、意外と時事ネタ一般に対しても適用できると思うんですよね。