西鉄バスで宗像大社と「道の駅むなかた」へ行ってきた

やわなべです。

福岡でのフリータイムに「福岡市東部の神社めぐりをする」という地味すぎるチョイスをしたことは先日書きましたが、本命はさらに東の宗像大社(むなかたたいしゃ)でした。

中心部からは少し離れてるし、車じゃないとアクセスが厳しそうだったんで当初訪れる予定はなかったんですが、

DSC_0245.JPG

これまた先日絶賛した我らが西鉄バスに、天神から片道1000円の特急バス路線があることを知って、半日かけて行ってきました。

スポンサーリンク

宗像大社、ここがすごい

宗像大社、パワースポットが好きな方でも、あまりなじみが薄いかもしれません。ここ、何がすごいかといいますとね、

国宝指定のご神宝が8万点もある

ということです。近畿に住んでると、他の地域の方より国宝に接する機会も多いわけですが、それでもこれは尋常じゃない数です。なぜこんなに価値の高いご神宝があるのか。

宗像大社のご祭神は、古事記、日本書紀にも記された、天照大神のお子筋にあたる、

  • 田心姫神(たごりひめのかみ)
  • 湍津姫神(たぎつひめのかみ)
  • 市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)

の三姉妹の女神さまです。市杵島姫神は、名前から想像がつくかもしれませんが、広島の厳島神社(いつくしまじんじゃ)のご祭神でもあります。

kani_map.jpg
(地図は宗像大社の公式サイトから)

宗像大社というのは、この三女神をそれぞれお祀りする、

  • 沖津宮(おきつみや)
  • 中津宮(なかつみや)
  • 辺津宮(へつみや)

の三宮の総称です。なかでも、沖津宮のある沖ノ島(おきのしま)は島全体がまるごと御神体で、我が国随一の聖域です。現在でも神職の方が交代で常駐し、毎朝、海でみそぎを行ったあと神事を行っておられます。

島に一般人が入れるのは、唯一毎年5月27日に行われるお祭り(日露戦争の日本海海戦を記念するお祭り)の時のみ。その数も200人に限られ、それも女性は立入禁止。島に入るにあたっては、神職同様に、全裸で海にはいり、禊をする必要があり、(その様子は、沖ノ島のWikipediaで見れます)、島にあるものは草一本、石ころひとつであっても、持ち帰ることは許されないという、まさに神の島です。

辺津宮のみどころ

はい、そんなガチ聖域な沖津宮、、、ではない辺津宮はだれでも気軽に参拝できます。西鉄バスのバス停を降りて5分も歩くことなく本殿へ。

DSC_0249.JPG

DSC_0252.JPG

本殿と拝殿はいずれも安土桃山時代の建築で重要文化財に指定されています。

DSCN5471.jpg

本殿は五間社流造(ごけんしゃながれづくり)、拝殿は切妻妻入造(きりづまつまいりづくり)という建築様式。いずれも屋根は柿葺(こけらぶき)で、荘厳な雰囲気を持つ建物です。ちなみに拝殿を再建したのは、前回エントリーにもたびたび登場した小早川隆景公。またもや、あなたでしたか。

、、、と、ここまでは普通に由緒正しい神社への参拝という感じなのですが、本殿右から奥の方へ続く道があるようです。

ss62472.png
(図は宗像大社の公式サイトから)

上の地図の右上、少し離れた場所にある「高宮斎場」という場所が。木道を抜け、少し小高い丘を登った先にあるのは、こんな風景でした。

DSC_0259.JPG

なんとも神秘的な空間。この高宮斎場、宗像三女神がご降臨された場所と伝えられていて、上述した沖ノ島で行われているような原始的な神事が現在でもおこなわれているとのこと。なんとなく沖縄の御嶽(うたき)っぽい雰囲気。

DSCN5486.jpg

傍らにあった案内板に月次祭の様子を写した写真があったんですが、古くからの自然崇拝の姿、そのまんまですよね。パワースポット的に何かを感じるということではないのですが、なんというか畏怖、畏敬といった感情が自然とこみ上げてきました。

DSC_0263.JPG

高宮斎場から降りて、本殿のちょうど裏側にまわったところに第二宮、第三宮があります。前述のように、ここ辺津宮は三女神の三女にあたる市杵島姫神がご祭神ですが、第二宮、第三宮には、お姉さま方、中津宮・沖津宮のご祭神であられる田心姫神と湍津姫神が祀られてます。

このふたつのお宮の建物、伊勢神宮の式年遷宮の際に移築されたものなんだそうで、さすがに、ここ宗像大社が「裏伊勢」と呼ばれるだけの由緒を感じます。

第二宮、第三宮へ来た道をさらに駐車場の方に進むと神宝館という建物があります。(上の地図の本殿左)。別途数百円の入館料が必要ですが、ここ宗像大社を訪れる機会があったら、ぜひここは見ておくべきでしょう。最初に紹介した国宝の数々は、ここに収蔵されています。

館内は撮影禁止だったので写真はありませんが、ビデオや模型によって、原始信仰の形や、その変遷が、とてもわかりやすく説明されています。そして実際に見るご神宝の数々。いやー「海の正倉院」の名は伊達じゃあないです。

一部のご神宝は公式サイトでも紹介されていますが、正倉院展でも見たことないような、「なんでこの時代の、都から遠く離れた沖合の小島にこんなものが?」と驚くものばかり。古代、半島との交通の要所だったこの地域を支配していた宗像氏(むなかたし)の勢力と、いかに中央政権との結びつきが強かったかを感じさせられます。

同じく海神である住吉の神様同様、宗像の神様も交通安全の神様として篤い信仰を受けてまして、今回の滞在中乗りまくった西鉄バスでも、運転席の上に宗像の御札が貼ってある車両を見かけました。

参拝後は「道の駅むなかた」で休憩

今回乗ってきたた西鉄バスの終点は宗像大社からさらに北にある「道の駅むなかた」です。ちょうど時刻はお昼前だったんですが、辺津宮周辺に食事のできそうなところがなかったので、海沿いの道の駅なら、なんかあるだろうと目指すことに。

実は参拝を1時間弱ですませていれば、ちょうど次のバスに乗れたんですが、予想以上に神宝館をエンジョイしたせいで、次のバスまで40分待ち。Googleマップを見ると北に2.5kmくらいの距離だったんで、歩いていくことにしました。

DSC_0268.JPG

辺津宮から道の駅ヘは「釣川」という川を海に向かって歩けばよく、さらにこの川の堤防がサイクリングロードとして整備されていたので、ちょうどいい散歩になりました。

DSC_0274.JPG

30分弱で道の駅に到着。なんか周辺の国道が渋滞してるほどの混雑なんですが。

DSC_0271.JPG

館内のレストランの行列に20分ほど並んで、タイとブリの海鮮丼と貝汁のセットをオーダー。850円くらいだったでしょうか。ここに限ったことではないですが、福岡の魚はハズレがないですね。地元の方はセットメニューではなく、刺し身や煮魚の皿をアラカルトで適当に取って食べるスタイルが多いようでした。

ここの人気はレストランもさることながら鮮魚や水産物の販売にあるようです。ただ、私が訪れたお昼前に残ってたのは干物くらいで、あとはすべて売り切れ。お魚目当てなら、もっと早く来ないとダメよ〜、と、北九州から来たおばさま(帰りのバス待ちの間に話してた)もおっしゃってました。

思えば今回使った西鉄バスも、福岡から宗像までせいぜい1時間なのに午前発の便しかなかったのは、午後に行っても意味ないからなのかもしれませんね。