このブログをAMP対応させてから言うけど問題はそこじゃないと思う

やわなべです。

グーグルやツィッターなどが、AMP(Accelerated Mobile Pages Project)というHTMLの簡易表示の規格を作ったそうです。煩雑な外部スクリプトの読み込みなどを制限することで、特にスマホでの表示の高速化を目指すものなんだそうな。

Accelerated Mobile Pages Project

しかし、モバイルフレンドリーテストといい、PageSpeed Insightsといい、グーグルのモバイル対応向上へかける情熱は並々ならぬものがありますね。

ただ、スマホ向けに、見た目の配慮をしていることはあっても、表示速度を問題視している人って実際どれほどいるんでしょうか? 個人的には情報発信者としても情報閲覧者としても、表示速度が遅いことを問題視するケースってほとんど無いんですけどね。

今回のAMPも、ずっと静観してたんですが、AMP対応の有無によって、グーグル検索結果の表示のされ方が変わるとなると話は別です。先日、スマホで普通に検索したときに、AMP対応ページが画面上部に「トップニュース」として並ぶのを見て、ついに重い腰を上げることにしました。

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スマホ検索結果の上部にAMP対応ページが出る

昨日、スマホで「オリックス・バファローズ」と検索したときの画面がこれ。

Screenshot_20160406-173749.png

検索結果の上、サムネイル付きで横に並んでる「トップニュース」ってのが、AMP対応のページの新着からピックアップ表示されている部分です。基本的に大手ニュースサイトや、GIGAZINEなどのブログメディアの新着記事が並んでますが、中には個人のブログ記事もあるようでした。

球団の公式サイトより、個人のブログ新着記事が上に表示されるケースがあるとすれば、サイトオーナーとしては、ちょっと看過できないですよね。

この「AMP」、サイトオーナーとして具体的に何をする必要があるかというと、

  • 各記事ページごとにAMP対応のページを用意する
  • 記事ページのヘッダー部分に「このページのAMP対応版はここにあるよ」という記述を追加する

この2点です。たとえば、今これを書いてる時点での最新記事は下の記事です。

西鉄バスで宗像大社と「道の駅むなかた」へ行ってきた | やわなべ.net

AMP対応後もこのページの表示は何も変わっていません。が、同じページの内容を、AMP向けの簡易版として別のURLで表示できるようになっています。それがこれ。

【上の記事のAMP対応ページ】
https://ywnb.net/p/201604/2952/amp

ご覧いただくと、文章や写真は同じですが、簡略化のため、デザインや広告が省略されているのがわかるかと思います。HTMLソースを見るのに抵抗がない人は、上のページのHTMLソースをご覧いただくと、

  • AMP公式のスクリプト以外に外部スクリプトの読み込みがない
  • 最低限のCSS記述がHTMLに直接記述されている

といったAMPの特徴がお分かりいただけるかと思います。そして元ページのソースにも実は1箇所だけ変化があって、ヘッダー部分に、

<link rel="amphtml" href="https://ywnb.net/p/201604/2952/amp" />

という記述が1行加わっています。グーグルなどはこのタグを見ることで、「あ、このページはAMP対応されているな」と判断するわけですね。

WordPressならプラグインで一発

ここからはAMP対応の手順になりますが、Wordpressのブログであれば、先達が作られた「AMP」というプラグインをインストールするだけで事足ります。

AMP — WordPress Plugins

手順を説明する要素もないくらいで、管理画面からインストールして有効化するだけでOKです。現在のところ、AMP化されるのは、個別投稿ページのみで、固定ページやアーカイブ(記事一覧)には対応していないようです。

インストールが終わったら、きちんとAMP対応できているかどうかをチェックしましょう。チェックする方法はいくつかあるようで下のサイトで詳しく紹介されています。

AMPが正しく設定できているかチェックする3つの方法 | 海外SEO情報ブログ

私はChromeブラウザのデベロッパーツールで確認しました。Chromeのデベロッパーツールを開いた状態で、AMP
ページのURLの後ろに「#development=1」とつけたURLにアクセスし、その状態でコンソールにエラーが出ていなければOKです。

ss75377.png

問題がない場合は上のように「AMP validation successful.」という表示がされます。

以上で、AMP対応の手順は終了です。

表示速度って問題なんだろうか?

というわけで、AMP対応そのものはつつがなく終えたのですが、AMPプロジェクトの前提である「スマホでのwebサイトの表示が遅い」という問題意識にはやっぱり共感しかねるところがあります。

実際どうなんでしょ。スマホで検索したときに上位表示されたサイトをクリックして、その表示速度にいらついた、というような経験、私はあまりないんですけどねぇ。

というか、スマホで検索するシーン自体が少ないです。外出時にスマホで検索したいことって、場所や時間に関係する「今すぐ情報」がほとんどで、たいていはそれ専用のアプリ(地図アプリ、路線検索アプリ、グルメ評価アプリ)で直接検索するケースが多いと思います。

たとえば、冒頭紹介した「オリックスバファローズ」と検索した時の私の意図は「球団の公式サイトからファンクラブ会員ページにアクセスしたい」というものでした。実際、検索順位のトップは球団公式サイトなんですが、

Screenshot_20160406-173739.png

最初に出てくるのは「オリックスは現在リーグ最下位であり、前日もホームゲームで一方的な大敗を喫したばかりである」という、どちらかというと触れずにいてほしい情報です。それをスクロールすると、、、

Screenshot_20160406-173749.png

前述の「トップニュース」の一覧が表示、まるまる1画面以上スクロールしたその下に、ようやく順位トップの公式サイトが出てきます。検索する側としては、この次にアクセスするサイトの表示速度よりも、この検索結果の方をよっぽど簡略化してほしいです。 「トップニュース」的な最新情報が知りたい場合は、むしろツイッターで検索しますしね。

これが広告ならまだ理解はできるんですよ。グーグルといえど広告収入を柱とする営利企業ですから。ただ「最高のAIを使って、あなたによかれと導いた情報がこちらでございます」的なお節介さが絶妙にうざい。

もちろん私の意見が多数派だとは思いませんし、検索結果の上に来る表示がピンポイントでお目当である場合もあるでしょう。ただ、そうだとしても、利用する側にある程度、見たい情報を制御させる方が、ユーザービリティの点でよっぽど効果があると思うんですよ。個人的には、Chromeのアプリ設定で「トップニュースを表示しない」的な項目があればやっぱりオンにしたいですし、もっと言えば自分が検索したときに結果に出さないサイトをドメイン単位でリスト設定しておきたい。

一時期、グーグルの検索結果には「私が探してた情報はこれじゃない」というフィードバックを返す機能がありましたよね。それも検索者のパーソナライズ要素にとどめていればいいものを、サイト評価の要素にしようとしたりするから、ネガティブSEOの思惑をよび、結果的に使えないものになってしまったんじゃないでしょうか。

AMPについても、グーグルは「対応の有無が即検索順位に影響することはない」というアナウンスをしているそうですが、形は違えど、個人ブログの新着記事が公式サイトより上に表示されるケースがあるなら、プロジェクト側の意図から逸脱した認識をサイトオーナーに植えつけることになりかねないんじゃないかな、と思います。ぶっちゃけ、私含め、AMP対応した(しようと考えている)人の関心事は、もっぱらグーグルの検索結果での見え方にあるわけですからねぇ。

(2016.4.8追記)
などと、えらそうなこと書いてたら、この投稿を公開したその日に、

ss63075.png

グーグルさんから、「AMPエラー出てるページあるから直せや」とのメッセージをSearch Console経由で頂きました。

ss63109.png

エラーの内容を見ると、50数ページほどでエラーが起こっているようです。たぶん、書式外の記述があるんでしょうけど、プラグインでやってることなんで何が悪いのかがいまいちよくわかってません。対応のほどはまた後日に報告したいと思います。