ビットコイン事始(その2) ウォレット作成、送金をやってみる

やわなべです。

先日、思いつきで2000円ほど買ってみたビットコインですが、今回は自分用のウォレット(銀行口座みたいなもの)を作ってみたいと思います。

前回、ビットコインを取引所で買ってみた話はこちらから。

よくわかってないけどビットコインってやつ買ってみた

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ビットコインウォレットとは?

その前に、少し用語の説明を。

普段、われわれがお金(日本円)をどう管理しているかというと、財布や銀行口座にある残高ですよね。複数の銀行に口座を持っている人も少なくないでしょう。ビットコインにおいて、その「財布」なり「銀行口座」にあたるものが「ウォレット」と考えていいです。 ビットコインのウォレットも、ひとりでいくつも持つことができます。

前回coincheckという取引所にアカウントを作って日本円を送金、ビットコインを0.04 BTCだけ買ったわけですが、その時点で、coincheckのアカウントにひもづいたウォレットに 0.04BTC入っているという状態です。FX取引口座を作って日本円を入金、それでドルなりユーロなりを買った状態と同じですね。

このcoinchekのもウォレットのひとつなんですが、基本的にここは両替するところなので保管、送金のための拠点を作ってみようかと。

ウォレットにもいろいろ種類があって、いちばん財布のイメージに近いウォレットは「パソコンやスマホに入れるウォレットアプリ」でしょう。代表的なものとしては、「Bitcoin Core」や「Electrum」など。いずれもWindows/MacOSX/Linux対応のアプリです。

Bitcoin Core ダウンロード
Electrum Bitcoin Wallet

特にBitcoin Coreは、ビットコインの公式アプリという位置づけなんですが、「公式」の文字に安心して即インストールするのはちょっと待ったほうがいいかも。というのも、公式サイトを開くと最初に出てくるのは「我慢が必要です」の文字。

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なんとパソコンに20GBほどのディスク容量を見込んでおく必要があり、初回起動時の同期にもかなり時間がかかるんだそう。

実はビットコインってのは、各ウォレットごとの残高を情報として持っているわけではなく、「4/1 9時、AさんがBさんに1BTC送金しました」といった取引履歴の明細が集積されているだけ、なんですね。簿記の仕訳データの塊みたいなもんです。

世界中で取引された明細データが10分刻みにブロックとしてまとめられ、次の取引からはまた新しいブロックが生成され、、、と、ブロックがずっと連なってゆく構造こそが、よく聞く「ブロックチェーン」とよばれるものです。

で、このブロックチェーンのデータ、どこか中央的なサーバーのデータベースに収まっているわけではなくて、ビットコイン利用者のそれぞれのウォレットに分散して保管されます。なのでこれだけのデータ容量が必要なわけですね。

ただ、自分のウォレットの残高を知りたければ、ビットコインの過去取引のなかから自分のウォレットがからんだ取引だけを参照して集計すればいいわけで、Electrumは、この仕組みで、他のサーバーに保存されている取引データから必要情報のみを参照して使うので、大きな容量が必要ないようです。

Blockchain.infoにウェブウォレットを作る

長々と説明してきましたが、実は今回作ったのはPCにインストールするタイプのウォレットではなく、ウェブ上のウォレット、最大手の「Blockchain.info」というところで作りました。

Bitcoin Block Explorer – Blockchain.info

ウェブウォレットはオンラインなので、パソコンやスマホにインストールする必要がありませんが、セキュリティ上、あまり多額のコインを置いておくには好ましくありません。まあ、すでに持ってるcoincheckの残高もウェブウォレットのひとつですけどね。

アカウントの作成はメアドとパスワードのみ。これはあくまで「Blockchain.info」(以下、Blockchain)のアカウントIDであって、ビットコインウォレットの識別IDではありません。

ちなみにBlockchainのサイトトップを見ると、ビットコインの取引がどんな感じで行われているかがわかります。

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左下にひっきりなしに流れている「Latest Transactions」ってのが、直近に成立したリアルタイムの送金履歴です。ビットコインは、アドレスの持ち主が誰かという匿名性が高い反面、このように「いつ、どのアドレスからどのアドレスにいくら渡ったのか」という履歴が完全に透明化されています。

たいていは1BTC未満の送金なんですが、さっき眺めてら、1件の送金で420 BTCってのを見かけました。日本円にして約2000万円。誰だか知りませんが、この規模の移動が、国をまたごうが、素早く、しかも手数料も低く行えるってところがビットコインのすごさ、なんですね。

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サイトの一番上に出ている、この表の1行1行がブロクチェーンの1ブロックです。だいたい15分おきくらいに1ブロックが生成され、1ブロックの中に、数百から数千の取引明細が格納されていることがわかります。

さて、自分のIDでログインするとこんな画面が出てきます。

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このQRコードの下に出ている文字列「1McViwHNnjFkMrcgbQrDzEdoPWbwTzqExS」ってのが、私のビットコインの「アドレス」です。

他の人が、私宛に送金する時の送信先として指定するもので、QRコードは、スマホアプリでカメラからすぐに送金できるようにするためのものです。もちろんアカウントを作ったばかりなので、BTC(ビットコイン)残高はゼロ。よかったら、本当に送金できるかどうか試していただいても一向に構いませんよ(笑)

coincheckのビットコインを送金

ということで、先日coincheckで買ったビットコインをBlockchain.infoに送金してみます。coincheckから他のウォレットへの送金はcoincheckのマイページからでもできますが、coincheckのスマホアプリからだとさらに簡単です。

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アプリを起動しログインすると、前回買った0.04BTCが残高として表示されます。その下にある「QRコードで送金」をえらぶとスマホのカメラが起動するので、さきほどのBlockchainのマイページにあったQRコードを読み取ります。

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送信先のアドレスはQRから読み取ったので、送金額を指定します。0.04BTCのうち、ためしに 0.01BTC(およそ450円)を送金してみます。出金手数料は送金額にかかわらず一律で0.0002BTCとのこと。今のレートで約10円ですね。

送金を指示すると、出金申請受付済みのメールが届き、1分も待たずに、

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Blockchainの方の残高に0.01BTCが送金されました。

一方、送信元のcoincheckの方の残高は、、、

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送金分プラス手数料が引かれて、0.0298 BTCとなっています。

逆にBlockchainからの送金手数料はいくらかな、と「Send Money」の画面を見てみたんですが、手数料の表示がありません。ためしに今受け取ったばかりの 0.01BTCを、coincheckのアドレス宛てに送金しようとすると、

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残高不足とのことでエラー。この場合の送金手数料は0.0001BTC(約5円)のようです。

交換所であるcoincheckからの送金手数料は若干高めなんでしょうかね。

アドレスはウォレットの識別IDではない

今回、送金先の指定に利用した「アドレス」ですが、ウォレットを識別する口座番号的なものかというと厳密には異なります。

上で、私のBlockchainのビットコインアドレスを公開しました。もし、今後、私がこのアドレスを使ってビットコインの送金をした場合、その履歴や残高は世界中誰でも、いつでも確認することができます。 興味のある方は Blockchain.infoの検索から、上のIDを入れてみてください。これが銀行口座の入出金明細だとしたら、えらいことですよね。

ただ、このアドレス、ひとつのウォレットに対していくつでも生成することができます。 むしろ、セキュリティ面の配慮から、取引ごとにアドレスを作った方が望ましいとも言われています。私も、ここで公開した以上、別の用途でビットコインを使う場合に上のアドレスを使うことはないでしょう。

たとえばビットコインで支払い可能な店舗が毎回同じアドレスでビットコインによる支払いを受けていたとしたら、そのアドレスの履歴からその店のビットコインによる売上が筒抜けになります。毎回アドレスを変えて支払いを受け付けるべきですが、残高がアドレスごとに分散するので、最終どこかに売上を集約するためのアドレスが必要となりますよね。もし、履歴の追跡から、その集約アドレスが特定されれば、結局ひとつのアドレスを使いまわしているのと、そう変わらないってことになってしまいますよね。このあたりどうなんでしょ。

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実際今回の送金取引履歴からcoincheck側の送金アドレスを特定できるかな、と思ったんですが、4つのアドレスが絡んでてわからなかったんですよね。わざとこういう仕組みになってるのかしら。

この他にも、まだわかってないことが多々あるので、しばらくいろいろ検証してみます。

前回のエントリーの後、野口さんのこの本を読んで、だいぶ理解が進みました。いい意味で煽り方がうまくて、「自分も何かこの界隈で起業できるんじゃ?」という野心すら芽生えましたよ。

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仮想通貨革命

  • 作者: 野口 悠紀雄
  • 出版社: ダイヤモンド社

(参考にしたサイト)
ビットコインの保管(ウォレット比較) | Bitcoin日本語情報サイト