Evernoteを辞めたくなったアナタのための乗換先ツール案内

やわなべです。

クラウドドキュメントサービスのEvernoteが値上げ&無料アカウントの利用制限がきつくなるとのこと。

Evernote の価格プランの改定について – Evernote日本語版ブログ

無料アカウントの場合、同期できる端末がMAX2台までとなるようで、たとえば職場PCと自宅PCとスマホで共有してた人なんかは、有料アカウントへのアップグレードか、同期端末を減らすかを迫られます。このブログが公開された6/29以降に作成される新規アカウントには、この条件が最初から適用され、既存ユーザーアカウントには8/15以降に適用になるそう。

無料アカウントではそもそも月間でアップロードできるデータ量のリミットが低いほか、パスワードロックがかけられなくて、特にスマホで使うのはわりと危険だったんですが、パスワードロックについては今回の改定で無料ユーザーでもパスワードロックがかけられるようになったとのことで、この点はうれしい変更といっていいでしょうね。

Evernoteは非常に多機能、かつ他ツールやサービスとの親和性もよいことから、特定のニーズにハマると無くてはならないツールになります。ヘビーに使いこなしてる方は、とっくに有償ユーザーでしょうが、無料アカウントでで部分的に利用してる方の中には「だんだん使いづらくなってきたなー」と、考えてる人もいるでしょう。

そんなあなたのために、Evernoteからの乗り換えツールを検討してみました。

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筆頭候補 「OneNote」

Evernoteの強みは、画像や添付ファイル文字修飾を含む、リッチドキュメントをそのまま保管できる点、そして直接編集だけでなく、APIを通じ、他サービスのアウトプットをノートに取り込みできる機能でしょう。

この2つの利点を備えた代替となると、マイクロソフトのOneNoteが一番近そうです。

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Microsoft OneNote | デバイスに対応したデジタル ノート作成アプリ

「ページ」「セクション」というノート管理の概念は、Evernote使いからすると、やや混乱するかもしれませんが、機能的には同等、もしくはそれ以上です。

Windows/Mac/iOS/Android/web と主要な環境向けのクライアントソフトはそろってますし、Windowsアカウントを通じて他のユーザーとの共有も可能、IFTTTを使った外部サービスとの連携もできるようです。

Evernoteと比較すると、ノートの概念は少し違っている印象。Evernoteが高機能なワープロだとすれば、OneNoteはパワポやKeynoteといった、プレゼンツールのスライドのようなノートを作るのに長けています。 サラリーマンや公務員の中には「なんでもかんでもExcel文書で表現したいマン」が業種を問わず一定数いらっしゃいますが、OneNoteのノートはまさにそれ。

ドローツールのように図形や矢印を使った図を埋め込むのも簡単なんで、図解やチャートを含んだ、手書きに近いドキュメントを作れるツールをお探しであれば、OneNoteはドンピシャでしょう。Evernoteからのデータ移行もできるようですよ。

テキスト文書に特化したいなら「SimpleNote」

ブログやレポートの下書きとしてEvernoteを使ってる人も多いと思います。私もそうだったんですが、テキストエディタとしてのEvernoteは入力動作が遅く、いらっとさせられることが多かったです。webサイトからコピペした時にフォント装飾などのスタイル属性を引きずってしまうのもストレスでしたね。

そんな「リッチテキストの編集機能はいらない。勝手にクラウド同期だけしてくれるテキストエディタが欲しいんだ」という方には「SimpleNote」がぴったりです。

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Simplenote

WordPressの開発を手がけるautomatic社が提供するサービスで、まさにテキストに特化したEvernote、といったツール。

ただ、文書管理の切り口は、全文検索とタグしかないので、何百、何千というノートを管理するには不向きかと。上で書いたような、他に転載するための長文の一時的な下書き用途、それも、情報保存期間が短いものに適しているといえるでしょう。

その名の通りシンプルで、動作も軽快なんですが、さすがWordpressの開発チームだけあって、裏できちんと編集履歴をリビジョン管理していたり、文書をそのままwebに公開するインタフェースを持っているなど、なかなか細かいところに気の利いたツールです。

各種スマホ向けのアプリもありますが、ノート全体にロックをかけるということはできないんで、機密情報の共有には注意したほうがよさそう。

Chromeメインなら「GoogleKeep」

Google Keep

Googleアカウントを使ってメモを同期できるツールにGoogleKeepがあります。iOS/Androidのスマホ向けアプリと、パソコン向けにはChromeブラウザの拡張機能が用意されています。

イメージとしては文書管理というより、共有できる付箋ツールといった感じでしょうか。長文を保存するには不向きですが、今ブラウザで見ているURLや、サイトからコピペした情報などを、付箋に書いて貼っときたい、といった使い方にフィットしそうです。

ただ、パソコンからはChromeブラウザ越しで読み書きすることになるため、複数のGoogleアカウントを頻繁に切り替えて使うような人だと、ノートがばらけてしまって使いづらいかもしれません。というか私自身、その理由で使ってません。UIもわかりにくくて個人的にはあんまし好みじゃない。

LINEベースのメモ共有なら「LINE KEEP」

あまり使ってる人を見かけないんですが、Google Keepとほぼ同じ要領で、LINEを通じて細かい情報の保存・共有をするツールが「LINE KEEP」です。

新機能「Keep」が登場!LINEで届いた内容をメモ&ストック : LINE公式ブログ

GoogleKeepのように、いまパソコンで見てるサイトの電話番号やら地図URL、スーパーで買う物リストなんかをさっとスマホに送る、なんてときに重宝しますが、一番有用なのは、LINEトークでの友達との会話で出てきたURLなどを保存しておいてあとで参照する、みたいな使い方でしょう。

パスワード管理に特化した「KeePass」

自動的にデータが同期され、複数の端末から参照できるEvernoteはパスワード管理ツールにもなりうるんですが、他のノートと混在してくると、セキュリティが心配になってきます。

KeePass Password Safe

KeePassはパスワード管理に特化ツールです。単体ではクラウドまたいで同期するような機能はないんですが、データベースファイルをDropboxに置くことで、自動同期、かつ、複数環境で共有できるパスワード管理ツールに変身します。

操作性はややとっつきにくいですが、各種クライアントアプリ環境もそろってるんで、同期の仕組みさえ構築できれば、唯一無二のパスワード管理ツールになりますよ。

実際に私が使ってるのは?

私がEvernoteを使うのをやめた経緯は過去のエントリーで書きました。

パスワード管理をKeepassXに移行してEvernoteを削除した

ここで書いたように、あるタイミングで一旦Evernoteの全ノートを見返し、保存すべき情報かそうでないかをひとつずつチェックしたところ、本当に保管が必要な情報はパスワード情報のみだった、という事実が判明、KeePassへパスワード情報をすべて移管させたあと、全ノートをばっさり削除した次第。

その後、パソコンとスマホとの間の、一時的な情報の共有にはLINE KEEPを使ってます。

あと、ブログの下書きにSimpleNoteを使ったこともありますが、一旦中断した下書きから執筆を再開するってのがどうもできなくて、今は使ってません。

OneNoteは個人的には使う予定ないですけど「なんでもかんでもExcelで表現した文書を添付つきメールの応酬でやり取りしたいマン」とのコミュニケーションには使えるかもしれませんね。