ディスプレイが壊れて修理行きのARROWS M02、有機EL採用で故障の多い問題機種だった

やわなべです。厄年ではないはずなんですが、ここんとこの厄年っぽさが半端ないです。

前回端折ったM02のディスプレイが壊れた経緯なんですけど、わかりやすい落下だとか、どこかにぶつけたとかじゃないんですよ。しいて言えばデニムのポケットに入れて、しばらく歩いてましたが、気がついたら画面が死んでた、という感じ。

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(表面ガラスは割れてないので、ぱっと見ディスプレイの亀裂に気づかない)

「尻ポケットに入れたまま座ってスマホをひん曲げた or ガラスが割れた」ってケースは身近でも聞いたことあるんですけど、座ってもない。ヒビが入ってるのは確かなんで、圧力がかかったのは確かなんでしょうが思い当たる要素がない。「過失による破損です」と言われたら「ちょっと待ってよ~」と言いたいレベル。

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富士通へ修理依頼

ともあれ、修理の依頼をしないとはじまりません。楽天モバイルで端末を買う場合、月500円でつけられる「端末補償」というオプションがあります。購入後2年間は、過失による故障であっても、新品と交換できるというものなんですが、交換には端末グレードによって4000円から7000円までの負担金が生じるようで、あまり保険としては安くないかな、と思い加入してませんでした。

「端末補償」をつけてない場合、楽天モバイルは故障に関してはノータッチ、メーカーに保証書の範囲で直接修理を依頼することになります。購入後1年以内の故障については無償の修理を期待できますが、端末補償とちがって、水没や落下など、持ち主の過失による故障の場合は有償での修理となります。

富士通のスマホ修理窓口は下のページで案内されています。電話で問診の上、修理が必要という場合は引き取って修理してもらえるよう。

スマートフォン・タブレット・携帯電話(修理に関するお問い合わせ) – FMWORLD.NET(個人) : 富士通

電話はすぐにつながり、状況を説明すると、翌日に集荷をよこしてもらえることになりました。ただし、工場で確認した結果、過失による故障と判定された場合は、最大で2万8千円の修理費用がかかります、その場合、修理するかどうかの意思確認の電話をさせていただきます、とのこと。

…有償修理はいいですが、それ、ほぼ新品端末の販売価格じゃないですか。もしかしたら修理するより新品在庫と交換した方がコストかからないって話なんでしょうかね。先のエントリーに書いたように修理か交換かでおサイフケータイの復旧対応が変わるので、できたら修理で対応して欲しいんですが。

もしこれが過失で有償修理と判定された場合は、クズ株を高値づかみしたと思ってあきらめます。ついこの間、Xperia Z5 Compactとかいうクズ株つかんで損切りしたとこなんですがねぇ。

有機EL採用のM02のパネル割れはかなり問題だった

実はこのARROWS M02、耐衝撃性にすぐれたモデルという触れ込みでした。それがあっけなく壊れたもんだから、自分はよほど運がないのか、と思ってたんですが、どうもそうでもないようで。

なぜ買う前にこの情報を見落としてたのか不思議に思うほど、このARROWS M02のディスプレイ割れの報告にあふれています。

購入1ヶ月目にして中の液晶が破損してしまいました。落としたりぶつけたりしていないのにです。筐体にも表面のガラスにも傷一つついていません。突然、画面をオンにしたら画面半分が真っ黒、残りは緑色。再起動しても戻らず、よく見たら液晶部分に亀裂が入っていました。原因は不明です。これまでは全く問題なく使えていました。

価格.com – 『液晶割れた』 富士通 arrows M02 SIMフリー のクチコミ掲示板

私のケースと同じです。表面のガラスは割れずに中のパネルに亀裂が入ってる点も。しかもこの投稿へのレスには同じ現象にあったユーザーの報告が続々と連なってます。

私のも有機EL割れましたよ。
机の上に置いておいて晩御飯食べた後スイッチ押しても電源が入らずおかしいなと思い
色々スイッチ類を触ったりすると振動はすれども画面は真っ黒。
よく見るとさっきまで無かったと思われるヒビ3本、ぶつけた事も落とした事も『確実に』ありません。

「さすがに『何もしないでヒビ入った』はないやろ。自分に都合のいいように書きやがって」

と、私だって思いますよ。自分の身に同じことが起きなければ。

別のサイトでも取り上げられてました。

「何もしないのに画面(有機EL)が割れた」、耐衝撃の人気SIMフリースマホ「arrows M02」に不具合報告多数 | BUZZAP!(バザップ!)

MIL規格以外にも、京セラの耐衝撃スマホのように画面のフチをわずかに高くすることで、画面へのダメージを極力抑えているarrows M02。ディスプレイが割れずに有機ELパネルのみが割れたという報告を見ていると、パネル部分が衝撃に弱いのではないかとも考えられそうですが、原因の究明が待たれます。

で、富士通が原因を究明した結果なのか、先日出たM02の後継機種である「ARROWS M03」のスペックを見ると、ディスプレイが「有機EL」から「ips液晶」に変わっています。

arrows M03 スペック – スマートフォン – FMWORLD.NET(個人) : 富士通

有機ELが問題なのか?

この有機ELという技術は、発色・表示速度・消費電力・視野角などが液晶よりも優れていて、時期iPhoneも採用を検討中なんだそう。その代わり製造コストは液晶より高い。

過去にソニーの携帯ゲーム機「PSVita」がモデルチェンジの際、ディスプレイを有機ELからips液晶に変えたことがあって、2013年の日経テクノロジーに、その理由をSCEの当時のCEOにインタビューした記事がありました。

「PS4の国内販売が遅れる理由は?」「なぜPS Vitaのディスプレイを有機ELから液晶に変えたのか?」、SCEに聞く – 日経テクノロジーオンライン

今回のARROWSのディスプレイ変更に重なる部分があったので読んでみましたが、変更の理由は「2013年時点でそれまでの有機ELの技術的優位が、コストの安い液晶でも実現できるようになったから」というところのよう。それとは別にこの記事では、Vita発売当初の担当技術者の話として「有機ELが製造過程で割れないようにするのに相当苦労した」という言葉を紹介しています。

これだけ読むと、なぜ耐衝撃をウリにするM02が有機ELを採用したのか首をかしげたくなりますが、ちょっと待って。これiPhoneが採用して、同じ頻度で不具合が起こったら大問題でしょう。大丈夫なの?

実はスマホ向けの有機ELは韓国サムスンが圧倒的シェアを持っていて、同社のGalaxyにも当然採用されてますし、同じく有機ELを採用するグーグルのNexus6へも、おそらくサムスンが供給しているだろう、との話。

それらでARROWS M02のようなディスプレイ割れが頻発しているなんてことは聞きませんし、有機ELそのものが液晶と比べて衝撃に弱いってことはなさそう。となると、あとはSCEの技術者が語るように、M02の製造工程で有機ELを組み入れるところに何らかの要因があるんじゃないでしょうか。どうやってMIL規格の耐衝撃テストクリアしたんだろう。

なんだか残念なARROWS M02

というわけで、M02がめでたく無償修理で返ってきた場合は、頑丈なバンパー付きの手帳型カバーを装着して使おうと思います。耐衝撃スマホのはずなんですけどねぇ。

それまでシリコン製のカバーを付けて使ってたんですが、その理由は「デフォルトで充電用のクレードルが付いていたから」。シリコンカバーだと装着したまま、クレードルに挿して充電ができたんですよ。これが手帳型カバーになると、いちいち外すのが面倒なんでクレードル充電はあきらめざるをえません。

うーん、なんだかすべてがちぐはぐですね。決して悪い端末じゃないのに残念だなぁ。

購入した時には「後継のM03はほとんどスペック変わってないから、M02の次回セールを待ったほうが得策」なんて書きましたが、今回、ものすごく重要な技術変更があることを身をもって知ったので、どちらかの購入を検討している人にはM03をおすすめします。

まあ、この調子だとM03もなんらかの地雷要素がありそうで、今の私ならARROWSごと見送りますけどね。

(追記)
その後、無事に無償修理されて帰ってきました。留意点もあるので別記事にまとめています。

ディスプレイ破損のARROWS RM02が無償修理されて帰ってきました