楽天が雑誌読み放題の「楽天マガジン」を開始、早速登録して先行のdマガジンと比較してみた

やわなべです。

先日、アマゾンが雑誌も含む定額読み放題サービス Kindle Unlimited(キンドル・アンリミテッド) を開始したところですが、今度は楽天が月額380円(税別)で雑誌読み放題の「楽天マガジン」のサービスを開始したようです。

私は、1年以上前からドコモ提供の雑誌読み放題サービス「dマガジン」をずっと利用してるんですが、果たして乗り換えるだけのインパクトはあるのか。31日間無料のお試し期間があるようなんで登録して検討してみました。

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楽天マガジン vs dマガジン 品揃えはほぼ互角?

楽天マガジンの配信雑誌のラインナップはここから確認できます。

取り扱い雑誌一覧 – 楽天マガジン:読みたい!が見つかる、広がる

約200誌とのことですが、規模としてはdマガジンとほぼ同じ。ラインナップを見ると、dマガジンとかぶっている雑誌も多いです。

ざっと見た印象では、dマガジンにあって楽天マガジンにないものは 「週刊文春」「週刊新潮」という一般週刊誌ツートップや、「日経マネー」など日経系の月刊誌など。電子版オンリーになった「週刊アスキー」も楽天にはないですね。

一方、楽天マガジンにあってdマガジンにないものは….名前を知ってるところだと「ムー」くらいでした。「楽天にはこれがあるのかー、悩むなー」といったサプライズは残念ながら皆無。

もちろん、これは私個人のケースであって、人によっては楽天にしかない雑誌に価値を見出す人もいるでしょう。が、最大公約数的にいえば多くの人にとって満足度が高い品揃えなのは「dマガジン」なんではないかと。

ちなみに、アマゾンのKindle Unlimitedとdマガジンの雑誌ラインナップの差は、こちらのブログの方が詳細な比較表を作成しておられます。

雑誌読み放題という観点でKindle Unlimitedとdマガジンのラインアップを比較してみた:見て歩く者 by 鷹野凌

見たところ、「dマガジン vs 楽天」に比べて、かぶりが少ない。というか、かぶってないところを見ると「dマガジンのみで読める雑誌」が有名どころなのに対して「KindleUnlimitedのみで読める雑誌」はマイナーな雑誌ばかり。

どうやら、dマガジンと楽天マガジンの2つで迷うことはあっても、Kindle Unlimitedを「雑誌読み放題サービス」として、乗り換えを検討することはなさそうです。

ビューワアプリはdマガジンが一歩上

次にビューワアプリを試してみます。いつもdマガジンを読んでるiPadMiniに楽天マガジンのアプリを入れてみました。

楽天には、一般電子書籍ストアであるkoboストアと、そのアプリがあるんですが、楽天モバイルのアプリは、koboのアプリとは独立した別アプリになっています。まあ、koboの書籍なんて1冊も持ってないし、一般書籍読むのと雑誌読むのとでは明らかにシーンが違うんで、変にkoboストアと連動してない方がかえって使い勝手がいいかも。

で、これが楽天マガジンアプリの初期画面です。

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えー、現地との中継が少し乱れているようです。楽天マガジンさーん。

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どうやらサービス開始当日でサーバーが混み合ってるのか、書影が出るのに少し時間がかかっているようですね。このあたりは、おいおい解消されるんでしょうけど、書影の下に雑誌のタイトルと発刊日がテキストで出るdマガジンの方が、わかりやすいかなー、という印象。

一覧画面上部のタブで「お気に入り」「新着」、そして「ファッション」「ビジネス」「趣味」といったジャンル別に雑誌を切り替え表示できます。ジャンル分けはだいたいdマガジンと同じなんですが、上下にスワイプしながら、選択中のジャンルが大きめに強調表示されるdマガジンのUIの方が、直感的で選びやすいと感じます。

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(dマガジンの雑誌一覧画面)

個々の雑誌のビューワ機能としては、両アプリほぼ同じでした。雑誌のお気に入り登録や、記事の保存といった機能面も、ほぼ変わりはない感じ。

もし楽天マガジンに乗り換えるとしたら?

個人的には品揃え・アプリのUI、どちらをとっても、dマガジンから乗り換える気にはならないんですが、それ以外の要素で乗り換えを検討することがあるとすれば、楽天モバイルでお世話になってる「サービス利用料の楽天ポイント払いオプション」ぐらいでしょうか。

ただ、現状楽天マガジンの購読料の楽天ポイント払いについての言及はありません。それどころか、いつもは大盤振る舞いなポイント還元も控えめなんですよ。

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「楽天マガジンの購読料に対するポイントが2倍」っつったって、税込み410円ですから、4ポイント(4円相当)が8ポイント(8円)になるだけですよ。その特典すら「ダイヤモンド・プラチナ・ゴールド会員」という上級ランク会員限定ってことは、いかにこの読み放題サービスの利幅が薄いかを如実に示しているんじゃないでしょうか。

雑誌読み放題サービス、を選ぶポイント

というわけで、私は特に迷うこともなく、dマガジンを選択するわけですが、これから「雑誌読み放題サービス」を利用しようとされる方が選ぶポイントとしてはズバリ、

週刊誌のラインナップ

これで選ぶべきだと考えます。

というのも、ファッション系や趣味系の雑誌は、大判の月刊誌が多いですが、いずれも写真で魅せる「ビジュアル要素」が強く、電子版をタブレットで読んでも、紙で読むのと同じだけの価値を感じないことが多いんですよね。

また、読み放題向けに公開ページを一部限定する雑誌も多いのですが、その割合は月刊誌が圧倒的に多いです。中には特集記事のほんの一部だけしか読み放題向けに公開してない月刊誌もありますし。

そこへいくと、週刊誌は新聞の延長のような感じで、テキスト中心でザッピングしながら読む媒体です。この感覚ってwebサイトを読むのに近くて、タブレット端末で読むのに非常に適していると感じます。前述の読み放題向けのページ制限も少ないですしね。

というわけで、よほどのこだわりがなければ、雑誌読み放題サービスは週刊誌の品揃えで選ぶべきかと。で、そう考えたときに「週刊文春」「週刊新潮」「週刊アスキー」といった有名どころを欠いている現状の楽天マガジンのラインナップは、やはり少々ものたりないと感じるわけで。

ついでにKindle Unlimitedにもひとこと

最後に「Kindle Unlimited」に関してですが、個人的には検討にすら値しないと思ってまして、無料のお試し登録もしてません。上記2サービスと違って、一般書籍も含む読み放題ということで、読み放題の対象はかなり広いのですが、

  • 雑誌 → 有名どころが欠けている
  • 一般書籍 → 新刊は対象外
  • コミック → 1巻だけのものがほとんど
  • KDP(セルフパブリッシング) → 多くが含まれるが、読む価値が無いものが多い

ってことで、読めるものを探す時間の方が無駄じゃないかと思うレベルです。私なら月額料金の980円は「紙でしか読めない新刊書籍の購入費」としてプールしておきたいですね。

しいてメリットがあるとすれば、先行で展開されてた海外版のKindle Unlimitedの洋書ラインナップが充実してる、ってところなんでしょうけど、それとて、下の海外のレビュー記事なんかを読むと、有名どころの出版社が参加してなくて、ラインナップとしては魅力にかけるところがあるようです。

Kindle Unlimited ebook subscription – 9 things to know

で、このKindle Unlimitedのラインナップは今後も大幅に拡充されるることはないだろう、と思ってます。

Kindleのセール情報を発信するサイトがコミック情報だらけなことを見てもわかるように、日本の電子書籍市場はコミックでもってるわけですよ。 先月、日経新聞の記事にもあったとおり、1600億円規模の日本の電子書籍市場のうち、実に8割がコミックなわけで。

電子書籍は25.1%増の1584億円。うち1277億円がコミックだった。NTTドコモの定額制サービス「dマガジン」などが拡大した電子雑誌は66.9%増の242億円だった。

電子出版市場 昨年度29%増 民間調べ  :日本経済新聞

コミックを引いた残りの20%のうち15%が雑誌。一般書籍はたったの5%です。一般書籍を読む層は電子書籍なんて読まず、電子書籍を読む層はコミックしか読んでない、という実情が透けてきます。

Kindle Unlimitedの品揃え満足度を高めるには、コミックの読み放題範囲を拡げるのが手っ取り早いです。が、巻数がかさむコミックの初巻だけを無料で読ませ、続きをワンクリックで買わせる商法には基本無料のスマホゲームの課金システムに通じる旨味があるわけで、ユーザーの思惑通りにはなかなか進まないんじゃないかなーと思います。