「最後の資本主義」「宇宙災害」他、ここんとこ読んだ本4冊

ずいぶん更新サボった気がしますが、やわなべです。こんにちは。

読んだ本まとめエントリーも1週すっぽかしたわけですが、実はこれ書いてる時間もそんなにないんで、いつもよりもさらに羅列書きなぐりモードでお届けします。

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最後の資本主義 / ロバート・B・ライシュ

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最後の資本主義

  • 作者: ロバート・B・ライシュ
  • 出版社: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2016-12-02
  • メディア: Kindle本

極少数の超富裕層が市場や政治、司法のルールを彼らに都合のいいように変えていくことで、格差が広がり、資本主義や民主主義をもないがしろにしつつある米国の現状を警告する本です。

ピケティさんの「21世紀の資本」他、同じデーマの類書は多いですが、さすがクリントン政権で労働長官を務めた著者だけあって、事例がいちいち具体的で詳しいです。ルールメーカーである超富裕層について、彼らは彼らなりに合理的に行動した帰結であると単純に悪玉として糾弾すべき対象ではないと一応のフォローをする一方で、そうした状態が長く続く中で、労働組合など、それらに拮抗しうる勢力が相対的に弱まっていることが真の問題だと指摘します。

最終章では、個々の問題に対して労働分野の専門家らしい具体的な改正案が提示されますが、ベーシックインカム含むその内容に賛同する人が多くなったとして、現在の政治体制の中で、どうやってこれを実現に持っていけるのかが見えないですよねぇ。

宇宙災害 / 片岡 龍峰

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宇宙災害:太陽と共に生きるということ (DOJIN選書)

  • 作者: 片岡 龍峰
  • 出版社: 化学同人
  • 発売日: 2016-11-30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

オーロラを作る要素であり、宇宙塵や宇宙線といった、地球上の生物に対する害悪に対する防御要素である太陽風や磁気、また、その乱れによって起こる磁気嵐などについて、現役の研究者が語る本です。著者自身の研究職としてのキャリアのエピソードなどわりと自由なスタイルで書かれてて、読み終わって何かわかったかと聞かれると、実は何もわかってませんw。体系的に理解するための本というよりは、宇宙に関する未知の要素の研究の幅の広さ、研究現場の雰囲気を感じられる本ですね。

クアトロ・ラガッツィ 下 / 若桑 みどり

「クアトロ・ラガッツィ 下―天正少年使節と世界帝国 (2) (集英社文庫 わ 13-2)」販売ページヘ

クアトロ・ラガッツィ 下―天正少年使節と世界帝国 (2) (集英社文庫 わ 13-2)

  • 作者: 若桑 みどり
  • 出版社: 集英社
  • 発売日: 2008-03-19
  • メディア: 文庫

ようやく読み終えました。後半では4人の使節がローマ教皇に謁見し、盛大に歓迎を受ける「光」の部分と、その頃すでにキリスト教排斥の方針が決定し、弾圧による殉教者も続出していた日本における信者らの「影」とのコントラストが強烈です。当時の日本は資源も乏しく、西欧勢力にとっては植民地化する価値もなかったと指摘。もし秀吉・家康らが布教禁止をしなければ、日本史の近世はどんな色合いになってたんでしょうかね。

日本人の9割が知らない遺伝の真実 / 安藤 寿康

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日本人の9割が知らない遺伝の真実 (SB新書)

  • 作者: 安藤 寿康
  • 出版社: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2016-12-05
  • メディア: Kindle本

学力の優劣は、教育より遺伝によるところが大きいという身も蓋もない現実をエビデンスとともに突きつけられてちょっとひるみます。ただ「勉強ができない人は遺伝だから、しょうがない」と突っぱねるんではなく、遺伝的要素が強い学力の向上を目指して、10代の若者に一律に受験勉強をさせることを非効率な愚だとし、その代わりとして、勉学以外の遺伝的な特質を早めに見出し特性を助成する教育へのシフトが重要だと指摘しています。

【今週のBGM】  Black America Again / コモン

Black America Again / コモン

2016 / ヒップホップ/ラップ

去年の暮れから定期的にずっと聴いてます。もちろんメッセージそのものは聴いても理解できてないんですが、骨太っぽい(たぶん)主張と裏腹なジャジーな音作りがオシャレでかっこいいんですよね。