『日本列島100万年史』『「本をつくる」という仕事』他、ここんとこ読んだ本4冊

やわなべです。

もはや更新サイクルすらいい加減になってきた読書メモです。

私の読む本の電子比率は今んとこ「6:4=紙:電子書籍」くらいなんですが、その程度でもKindleの蔵書ライブラリが増えてだんだん収集つかなくなってきました。今さらながら「コレクション」機能で「サイエンス」「人文」「社会」「文学」「実用」とかに分類したとろ、だいぶ見通しがよくなった気が。

ただ、このまま電子書籍の蔵書が1000冊とか超えてきたらおそらく破綻すると思うんですよね。コミック中心に読んでる方とか、それくらいのボリュームに達してる方も結構いらっしゃると思うんですが、どうやって管理してるんでしょうかね。

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日本列島100万年史 / 山崎晴雄・久保純子

「日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語 (ブルーバックス)」販売ページヘ

日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語 (ブルーバックス)

  • 作者: 山崎晴雄
  • 出版社: 講談社
  • 発売日: 2017-01-20
  • メディア: Kindle本

3つの地底プレートがぶつかりあう、地球上でも稀な位置にある日本列島の特徴と現在の形ができるまでの歴史を第1章ででざっくり概説したあと、北海道・東北・関東…九州と、各エリアごとに地学的特徴を解説していく内容です。去年同じブルーバックスの「プレートテクトニクス入門」を読んでたこともあって、理解度も高く、楽しめました。新書サイズなんで、ブロックごとの特徴はピックアップで、網羅的とはいきませんが、現在の国土の姿が、数百万年単位で移ろいゆく中の一時的なスナップショットにすぎないんだ、ということがわかって方丈記的な無常観を感じずにはいられません。個人的に住んでる近畿ブロックの話題の中心が南海トラフと活断層ばっかりだったんで、不安感あおられまくりです。

「本をつくる」という仕事 / 稲泉 連

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「本をつくる」という仕事 (単行本)

  • 作者: 稲泉 連
  • 出版社: 筑摩書房
  • 発売日: 2017-01-25
  • メディア: 単行本

本づくりに関わる各工程のプロフェッショナルの方々へのインタビューを通じて、書籍を作る行程を深掘りすしようとする本です。内容が内容だけに、この本自身の装幀や紙の仕上がりも非常に良い。内容で個人的に最も惹かれたのは校閲のお仕事と、海外からの売り込みを国内出版社に取り次ぐエージェント業のお仕事ぶり。常日頃から、第三者による校閲を経たコンテンツとそうでないものとのクオリティの差に超えられない壁を感じ、自主出版の書籍は全く読まないんですが、校閲のプロらのお仕事の徹底ぶりを読んで、その理由に納得しました。

若干残念なのは著者のやや感傷的な感想文っぷりでしょうか。この手の本は、読者置いてけぼりでいいんで、タモリ倶楽部的なノリで、マニアックな紹介に徹した方がよかったと思うんですが。

ポピュリズムとは何か / 水島 治郎

「ポピュリズムとは何か - 民主主義の敵か、改革の希望か (中公新書)」販売ページヘ

ポピュリズムとは何か - 民主主義の敵か、改革の希望か (中公新書)

  • 作者: 水島 治郎
  • 出版社: 中央公論新社
  • 発売日: 2016-12-19
  • メディア: 新書

イギリスのEU離脱からトランプ大統領の誕生と驚きの連続だった2016年でしたが、本書で解説される、反エリート主義やナショナリズムに基づいて発展してきたポピュリズムの歴史を見ていくと、必然的な流れだったのかなー、とも感じます。それと同時に、欧米にとってイスラムという存在が、ポピュリズム的な文脈において、いかに批判のターゲットにしやすいかも理解できます。今年はこれからオランダ、フランスと、ポピュリズム勢力があなどれなくなってる国々の選挙を控えたタイミングですし、読むのに非常にタイムリーな本ではないかと。

さよなら、カルト村。/ 高田かや

「さよなら、カルト村。 思春期から村を出るまで (文春e-book)」販売ページヘ

さよなら、カルト村。 思春期から村を出るまで (文春e-book)

  • 作者: 高田かや
  • 出版社: 文藝春秋
  • 発売日: 2017-02-03
  • メディア: Kindle本

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カルト村で生まれました。 (文春e-book)

  • 作者: 高田かや
  • 出版社: 文藝春秋
  • 発売日: 2016-02-12
  • メディア: Kindle本

前作である「カルト村で生まれました。」とともに一気読み。「1Q84」に出てきたようなコミューン的カルト村で育った女性による独白録です。作中ではぼかしてますが舞台はヤマギシ会でしょうかね。その運営理念には共感するところもツッコミどころもあって、一概に良い悪いの判断はしにくいですが、個人的に一番受け入れがたかったのは、やっぱり、小さな子供を親と離して集団教育する、という方針です。特に村に反発していたわけではなかった著者が村を離れる決断をするきっかけになったものそこでしたし、ご両親と著者とのギクシャクした関係や、村を離れてご結婚された後も、子供を持とうとしない点を見ても、引きずった違和感のようなを感じます。

【今週のBGM】 Parade / プリンス

いつのまにかAppleMusicでプリンスの主な作品が配信対象になってたので記念に。いつまでたってもダサく聞こえる80年代特有のサウンドはさておくとしても、スティールパンを用いた独特のパーカッションアレンジとか聞いてると、「天才…」の言葉がどうしても口をついて出てきますね。