「ゼロデイ」「カリスマフード」他、ここんとこ読んだ本4冊

やわなべです。

雨ですね。花見の予定がキャンセルになってしまった方も多いんじゃないでしょうか。こんな日はおとなしく家でじっくり本を読んだり、めったに書かないブログを書いてみるのも一興かもしれません。私のことですが。

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ゼロデイ / 山田 敏弘

「ゼロデイ 米中露サイバー戦争が世界を破壊する (文春e-book)」販売ページヘ

ゼロデイ 米中露サイバー戦争が世界を破壊する (文春e-book)

  • 作者: 山田敏弘
  • 出版社: 文藝春秋
  • 発売日: 2017-03-17
  • メディア: Kindle本

イランの核施設をハッキング、わざと誤作動で故障させ同国の核開発を数年遅れさせた、アメリカ国家によるサイバー攻撃「スタックスネット」の衝撃的な内容を皮切りに、「超監視社会」でも見た、NSAやサイバー軍を通じた米国を中心としたの仁義なきサイバー戦の現状を紹介します。そのひとつの武器が「ゼロデイ」で、まだベンダーに認知されていないセキュリティホールのこと。裏世界で高値で取引され、次なる攻撃のためにストックされてるんだそうな。サイバー戦は誰が攻撃しているのか特定が難しいこともあって、国際法上のグレーゾーンとして、今後も国家間の実用的な軍事力として存在感が高まりそう。「ほぼ丸腰」状態な日本はおもてなししっぱなしでいいんでしょうか。

カリスマフード / 畑中 三応子

「カリスマフード: 肉・乳・米と日本人」販売ページヘ

カリスマフード: 肉・乳・米と日本人

  • 作者: 畑中 三応子
  • 出版社: 春秋社
  • 発売日: 2017-01-19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

明治以降、ドラスティックな変化を遂げた日本の食文化の変遷を、肉、牛乳、米の3つのテーマで取材した本です。ケガレの意識が強く、牛肉や牛乳を口にすることに忌避感のあった日本人がいかに、受け入れるようになっていったかが読みどころ。あまりに変化が大きかったためにビジネスチャンスも多く、食に関するベンチャーブームを起こすところなんかはもう今後の歴史では見られない光景かもしれません。あと、いつの時代も健康方面においては、いい加減な情報の流布で話題になるんだなーと。

博士と狂人 / サイモン・ウィンチェスター

「博士と狂人―世界最高の辞書OEDの誕生秘話 (ハヤカワ文庫NF)」販売ページヘ

博士と狂人―世界最高の辞書OEDの誕生秘話 (ハヤカワ文庫NF)

  • 作者: サイモン ウィンチェスター
  • 出版社: 早川書房
  • 発売日: 2006-03
  • メディア: 文庫

ビクトリア朝のイギリス、英語のすべての単語とその用例を網羅した辞書を作る壮大な事業をオックスフォードが始めます。ちょうど今のクラウドソーシングのような形で、特定の古典書籍を読んで有用な用例をまとめるボランティアを募るんですが、そこに参加し、最も貢献したマイナー博士という人物、実は意外なバックボーンを持つ人物でした、、、というお話。久しぶりに語彙や語源を中心にした英語の勉強をしたくなってきました。

タンパク質とからだ / 平野 久

「タンパク質とからだ - 基礎から病気の予防・治療まで (中公新書)」販売ページヘ

タンパク質とからだ - 基礎から病気の予防・治療まで (中公新書)

  • 作者: 平野 久
  • 出版社: 中央公論新社
  • 発売日: 2017-01-17
  • メディア: 新書

一般向けの解説書というより、これからガチでこの分野の研究に挑む若者向けの超実践的ガイドでしょうね。現在ホットな研究分野のひとつが、人間の体内のタンパク質の生成から消滅までの動的マップの作成。これと静的マップであるゲノム解析とが組みわされば医学の進歩に大きく寄与することでしょう。

正直、最新の実験手法などの詳細にはついていけてないんですが、ついてこれる人だけついてこい、という新書らしからぬスタンスで好感が持てます。

【今週のBGM】 Drunk / Thundercat

Drunk / Thundercat

2017 / R&B/ソウル

ジャケットはインドのB級ホラー映画みたいですが、耳障りのいい、洗練されたフュージョン系の音です。ステファン・ブルーナーというカリフォルニアのベーシストの名義なんですが、よく聴くと、凝った実験的要素も多いです。ベーシストのソロ作品ってひねくれたものが多いんですよね。